ホメファーマー櫛田美智恵「混迷の時代をとようけ自然農で乗り切ろう」


はじめに、由井寅子先生に師事し、受け継ぎ実践している農法について紹介してくださいました。
1.農薬、化学肥料、有機肥料、除草剤を使用しない
2.自家採種を使用する
3.御古菌、マザーチンクチャー、ミネラル活性液を使用する
4.日本古来の農法を手本とする
5.月や天体の運行にあわせて農業を行う
6.大いなる自然への信仰心と感謝の心を持ち作物を育てる
7.豊受自然農の作物はZENホメオパシーの一翼を担う

有機農法については、「ホメオパシー的手法を元に、活性化したミネラルをごく少量投与して、植物本来の生命力を引き出す有機的な栽培を実践している。」と、一般に有機農法と言われているものとの違いを分かりやすく説明。

櫛田ホメオパスの農園は、広さ約5アール。御古菌と米ぬか、野菜くず、クヌギやナラ科の落ち葉で作った自家製堆肥を使用しています。

虫への対策として、液)サポート蟲+御古菌をじょうろで撒くことで、被害が少ないように思うそうです。これは、殺生はしたくない、虫たちが少し食べてお腹いっぱいになり、虫の気持ちも満足して離れてくれる。野菜も少しかじられることでファイトケミカルが増え、その野菜を食べた人間も免疫力が上がり、大地も汚染されず、良い土に改良されるという、良い事尽くしの畑の仲間への優しい対策です。

しかし失敗も多く、小松菜を越冬させたら葉を食べられてしまったり、すぐに雑草が生い茂ってしまったりと、自然界との共生の難しさを感じているそうです。畑はそれ自体が生きており、すべての生き物にとって大事な場所、どうすればすべての生き物と共生できるかを考えています。

来る食糧難、物価高騰、遺伝子組み換え放射線照射など異常な農作物の個人的対策では、
春から秋にかけて備蓄可能な品種を多めに育てる保存に回し、旬の野菜はすぐにいただけるのが醍醐味なので、備蓄と今の喜びのバランス感覚を忘れないように柔軟に取り組んでいます。

花やハーブは生活の楽しみ。果物は嬉しいおやつ。保存食は梅干し、たくあん、粒マスタード、ジェノベーゼを作るなど、何が起こっても人生をあきらめたくない、豊かに生きたいです。

自家採種や自家増殖で命をつなぐということ。
はじめは豊受モールで購入した、シャドウクイーンや大豆など、今ではお裾分けできるくらいに育てています。特に豊受大豆はおいしくて他の大豆を食べる気にならず、簡単に育てられるのでぜひやってみてくださいとのこと。

小豆にまつわる素敵なエピソードも披露していただきました。
櫛田ホメオパスのお母さまが59年前に20歳で嫁いだ時、小豆を嫁入り道具で持ってきました。この小豆は、お母様のお母様から受け継いだもの。当時は農家で様々な種が嫁入り道具でした。ずっと引き継がれてきており、正真正銘の固定種だと思われます。

お母さまは50年、当たり前のようにこの小豆を育て、収穫して料理してきました。大きな鉄なべで時間をかけて炊く、思い出の味です。
小豆の名前は何というかわからないとのこと。ありのままを疑問に思わず受け入れる。この姿こそ、日本人のアイデンティティであり、信仰であり、健康の源、家族の絆だと思う、と櫛田ホメオパス。

種は誰のものでもない 人類共通の神様からお借りしているもの あきらめず次の世代に引き継げるよう努力を続けたいと、静かに力強く話されました。

陸稲への挑戦
田んぼがなくても、畑があれば鍬一本で稲が作れる陸稲(おかぼ)というものがあると知り、持ち前のチャレンジ精神が湧き上がってやれるならやってみようとなりました。

貴重なとようけの種もみを分けてもらい、さっそく畑にまいたらスズメに食べられてしまいた。
次に網ををかぶせて発芽させ、育ってきたので網をとったら今度は野生動物に食われたのです。
畑でくずれおち泣きました。今までに味わったことがないほど深い喪失感で、3日間は悲しくて力が出ませんでした。

とらこ先生から託された貴重で大事な種もみ、スタッフが大切に育てた霊性の高い種もみ。
大地にまいた瞬間から自分の中の日本人の遺伝子が共鳴し特別な間隔の中で栽培していたことが、喪失感をより一層大きくさせたのかもしれません。

特別な哀しみを感じた畑でのこの事件は お米はただの食べ物ではない、私たちにとってもっと精神的で神聖なものであるという事実を思い起こさせてくれました。
私達は天照大御神さまが付与してくださったありのままのお米を大事にし、次の世代へ託さなければならないと。

大切なものを失った無念さを晴らす出雲大社の水のレメディをリピートすることで、再び元気と勇気を取り戻し、先日新たに種もみをまきました。すずめや動物対策をして、育つのを楽しみにしているところです。
この出来事を通して、農業は喜びも悲しみも学びも忍耐も祖国への愛も沢山味わ併せてくれる素晴らしい仕事であると実感しています。

農業にまつわる症例を2ケース紹介してくださいました。

1つ目は、3代続く慣行農業から自然農に興味を抱き、農業に対し主体性と積極性が生まれたケース。
3年かけてZENホメオパシーを駆使し、苦しみでいっぱいだった女性が、利他の精神を持つまでに成長しました。

2つ目のケースは、不安定な精神と成長に問題がある小学生のケースです。
成長に必要な生命エネルギーが向かっていないことに着目し、自然界からのエネルギーをの力を借りる必要性を感じることで、農業からのアプローチをします。
農業体験を通して、イキイキと自分を出せるようになり、家族で家庭菜園を始めるまでになりました。

日本の未来を担う子供たちが、自然さを取り戻すこと、野菜は自分で作れると知ること、農業を好きになること、日本の自然を愛せる人になることはとても大事だと気づかされるケースだったと考察しています。

最後に、農を行じるということについて、自分は1人で実践しているが、一人ではできません。
とらこ先生はじめ、畑や果樹を貸し助けてくれるオーナ夫妻、時々農機具で草刈りをしてくれ、種の蒔き時を教えてくれる人生の大先輩方、自宅の一室にたくさん玉葱をぶら下げても文句を言わないでいてくれる家族、幼いころから農業のあり方を見せてくれた両親、豊受スタッフや世界中の自然農を愛する方々、太陽・月・星々・雨雲・空気・大地・水・宇宙のリズム・虫たち・すべての動植物鉱物たち・ホメオパシーのハーネマン神さま、日本の仏様神様、皆様のおかげで今日もホメファーマーとして生きていられ、感謝します。

この発表が視聴者の農業実践の参考になればと願いつつ、これからも大地に根差した療法家でありたい、と締めくくられました。

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