3月16日 午前

 

国家斉唱、ダイジェスト映像

昨日に続いて、第3回「日本の農業と食のシンポジウム」2日目を迎えました。2日目のプログラム開始に先立ち、国歌斉唱後、1日目のダイジェスト映像が上映されました。由井大会長による挨拶、各講演者による発表、パネルディスカッション、来場者に好評だった豊受無添加御膳の昼食の模様、会場の各ブースの様子など、昨日の様子と会場の雰囲気、熱気が伝わってくるような内容でした。

 

大会長挨拶

1日目に続いて、由井大会長からご挨拶がありました。

 

「私が言いたいことは、自然に感応する力・情緒・情操を養うために、自分の身を自然に投じる必要があるということです。つらいことがあっても、人や物を傷つけたりしないのは、自然に愛されているという感覚があるからです。毎日、畑の草取りが大変でも、自然から守られ愛されている感覚に気づいた時、私は蘇ります。都会で暮らす方々が農業をすると、とても良い顔をするのです。自分が大いなるものとつながっているという感覚を取り戻すために、農業はとても良いです。また、教育の中で大事なのは、先生が情熱を持つこと。皆の心を開くには、情熱が必要です。昨日と今日、各分野でトップに立つ方々が、皆の心を開くように、こうして講演してくださっていることに感謝です。私たちは、生きていて辛いことがあると、自分は一人ぼっちで孤独だと思ってしまうことがあります。このような時、海や川に行ってみる。そうすると、自分の悩みは、なんてちっぽけなんだろうと気づきます。台風や雪崩など、自然の荒神が去った後は、必ず凪が来ます。苦しみの後には、必ずありがたいという感謝の気持ちがわき起こります。大地にひれ伏して感謝の気持ちを持つ心を養うためには、自然に触れることが大事です。農業を是非、皆でやりましょう!」

そして、恒例となった地球儀回しで会場が一つとなり、由井大会長によって、開始を告げる太鼓が高らかに鳴らされました。

来賓講演 小谷宗司氏
「自然型農業での国内産の薬草の復興」

2日目の最初は、自然科学研究所理事長でCHhom(カレッジ・オブ・ホリスティック・ホメオパシー)の薬草学の講師でもある小谷宗司氏による発表です。薬用植物をめぐる世界と日本の現状について説明されました。東洋医学を支える生薬は、9割近くを中国からの輸入に頼っているのが現状です。数年前のレアメタル問題同様、一つの国に供給の多くを依存するのは、非常にリスクが高くなっています。

 
 

中国は、薬用植物の生産・輸出入・国際標準化のイニシアチブを取るため、国家戦略的に着々とシステムや法の整備を進めています。一方、日本ではようやく官民一体となって、薬用植物の国内生産を上げる取り組みを始めましたが、後手後手の対応に回っているのが実情です。また、PIC/S(医薬品査察協定及び医薬品査察協同スキーム)加盟に伴う医薬品製造・管理の厳格化により、今まで使用してきた薬用植物が医薬品原料として認められなくなる可能性も出てきました。このように、薬用植物は現在、安定供給・品質管理の面から、非常に難しい問題に直面しています。小谷氏は、日本の薬用植物の未来は、この数年が勝負だと仰られ、日本で古来から使われてきた薬用植物の未来を守るため、精力的に活動・提案をしていかれるとのことです。

小谷氏は、「1日目から参加して、日本の将来の「農」に対する意識を、他の参加者と共有できて良かった。日本の将来の「農」を考えていく上で、薬用植物のことも是非知って欲しい。そして、そのための協力や運動は惜しまない。」と力強く訴えられました。

事例発表 山内知子氏

ここからは、ホメオパシー療法による改善事例発表が続きます。いずれも食原病や環境毒が原因の症例です。最初は、山内知子ホメオパスによる、顔の湿疹と痒みが主訴の女性のホメオパシーによる改善事例です。

 

若い頃からニキビに悩まされていたクライアントは、ステロイド剤などの薬を塗って抑圧を繰り返していました。しかし、ある時期から、薬を塗っても悪化するようになり、ホメオパシー療法を開始しました。山内ホメオパスは、由井大会長考案のZENメソッドによって適切なレメディーを選択するとともに、自然派化粧品「生草花シリーズ」のスキンケアも紹介されたとのこと。その後、一時好転反応が出たものの、家族の励ましに支えられながら 好転反応のピークが過ぎ、徐々に改善。最終的に、薬を塗っていたときよりもキレイになったとのことです。そして、クライアントは現在、薬を使うことはなくなり、「生草花シリーズ」を愛用しているとのことでした。山内ホメオパス自身も、アレルギーで顔が腫れた時、「生草花シリーズ」のヘチマ化粧水を使って改善した経験があるそうです。その時、夢に「ヘチマだ!腎だ!」と叫ぶ由井大会長が出てきたことがヒントになったとか。ホメオパシーと自然派化粧品による自己免疫力を高めるな改善と、薬の使い方に関して考えさせられる事例でした。

事例発表 水野和子氏

現在、ホメオパシー統合医療専門校(CHhom)の今年卒業予定の学生でありドッグトレーナーである水野和子氏による発表です。

 

「動物における食べ物の重要性と食原病」と題して、ホメオパシー療法で改善した犬(ビーグル)の症例2件について説明されました。甲状腺機能低下症と、食物アレルギーの例でしたが、いずれも臓器の働きを高め、ドッグフードによる害を解毒するアプローチでレメディーを選択したところ、症状が著しく改善しました。ドッグフードは、犬が本来食べるものからは、かけ離れたものであり、その上、危険性が高い原料や添加物を使用しているドッグフードによっては、死亡する例もあるということです。水野氏は、豊受自然農の野菜で作ったご飯を犬に与えたところ、耳垢が出なくなった経験を持っています。それまでにも無農薬を謳う野菜を使っていましたが、なかなか治らなかったそうです。人間だけではなく、ペットの食原病についても考えさせられる、良い症例でした。

本日の昼食

本日あらかじめお申し込みいただいた方に販売した昼食は、豊受無添加御膳のレトルト八宝菜でした。肉の代わりに大豆のミートボール風を入れて、無農薬・無化学肥料で育てた豊受野菜と、化学調味料・添加物を一切使用しないでつくられた贅沢な八宝菜。本日の昼食も大変好評でした。