ご挨拶

有事・災害時にもっとも大事な農と食を考えるシンポジウム 大会長メッセージ
日々安心で自然な生き方を望んでいる皆さんへ

日本豊受自然農代表の由井寅子です。もう少しでコロナ自粛も解かれるところまで来ましたね。本当に良かったですね。 
さて、皆さんは今回のコロナ騒動で何を学びましたか?
私は先ず第一に日頃から当たり前にできる外出が出来るようになる事をとてもありがたく思えました。また、スーパーへ買い物に行っても長蛇の列で買い物を諦め、自宅に帰って冷蔵庫にあった豊受無添加レトルトや無添加の飲み物にありがたく思いました。そして、ホメオパシーのレメディーがあることで感染してしまうのでは無いかと気に病む事もありませんでした。全て当たり前に出来る事が出来なくなる事で当たり前に出来ていたことをありがたく思える心が育ちました。その自粛の中でも農業は3密にならないので続けてこれました。また、豊受オーガニクスのショップやレストランも必需品の食ですから続けて開けてこれました。勿論来てくれる人の数は減りましたが、毎日のようにわざわざ豊受ショップに野菜や豊菌グルト、豊受弁当などを買いに来られる方々に応えて店を開けていました。これで分かることは、生き物はどんな情勢下になっても食べねばならないと言うことです。食は私達にとって最も大切なものなのです。そして、その食を司る農業が何よりも大切になるのです。更にその食は安心安全であること、栄養があることは必須だと思います。
「種子が大事!」
コロナ騒ぎの最中、政府によって種苗法改定の法案が国会に出されています。この改正をきっかけに、各国の農民と様々な争いとなっている多国籍の種苗会社によって将来日本の種苗をコントロールするような事態さへ懸念されます。農家が自家採種できないパテント付きのタネ、あるいは許可制の登録品種のタネが増え、将来自家採種が在来種も含めた一律の許可制に変わっていくようなことになれば、タネは権利者に無断では使えなくなり、農家の自家採種が将来できなくなる可能性まであります。自家採種中心で在来種を育てている豊受自然農としては大変な事になったと思いました。また、将来日本の種苗が多国籍の種苗会社に支配されるような事態になれば、実際海外では起こっているように日本でも作物によっては遺伝子組み換え種子、ゲノム編集された種子しか栽培できないという状況すら招きかねません。このように種苗の問題は実は農家だけの問題ではありません。自然な生き方を望んでいる皆さんにとっても実は大きな問題なのです。
プレイベント6月6日(土)午前には、米国の消費者と社会をどのようにNON GMOへ導いていったのか、また、遺伝子組換え由来の食源病からオーガニックな食に切り替えることでいかに皆が健康を取り戻していったのか、最新の米国GMO事情を映画「遺伝子組換えルーレット」ジェフリー監督へのインタビュー、事前収録しましたのでお聞きください。引き続き「タネは誰のもの?私たちの食と農を考える」をテーマに印鑰智哉さんに講演を頂き、引き続きタネの問題などでトークを行ないたいと思います。
栄養1つとっても、遺伝子組み換えのタネと普通のタネから栽培されたトウモロコシを比較すると、ミネラル分などの栄養価は10分の1、カルシウムにいたっては40分の1になっているというデータもあります。農作物に残留し摂取されるため、発がん物質として国際的にも大きな問題となっている遺伝子組み換え作物とセットで使われる除草剤グリホサートの問題など、まず1人ひとりが食と農業の在り方に興味を示し国民をあげて安心 安全な食を求めることがとても大事になると思います。
6日午後には、国際政治経済学者の浜田和幸さんにコロナ後の時代の“見えざる敵”の実態を解説頂き、疫病、食糧・エネルギー危機、そして自然災害といった”パーフェクト・ストーム“を前に、どのような対策や生き方が有効なのかを参加者の皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
引き続き、1日目にも大会長として特別講演を行いたいと思います。今回のコロナパンデミックの背景で目覚められた方もおられるのではと思いますが、様々なグローバルな問題が私達の経済や生命を危機にさらしていますので、農業や食の問題だけでなくより大きな視点で俯瞰的にとらえ注意していく必要があります。クスリやワクチンなど医療の問題、5Gや4G、極低周波などの電磁波の問題、気象操作などの問題、ミツバチをはじめ生態系の問題やメディアや教育や心の問題、また、国際的な政治や経済の問題などもお話ししたいと思います。
さらに豊受クリニックの髙野弘之院長や洞爺農場で自家採種に取り組む米丸輝久さん他のゲストの皆さんともトークを楽しみながら、豊受の新商品、新事業のお披露目会を予定しています。

「土と腸は同じ!」
新型コロナのパンデミックを経験して改めて私達たちの健康にとって、とても大切なことはいかに免疫を上げていくかということだとわかりました。そしてその要となる臓器は「腸」であり、食事であり、さらには農作物から農業、土壌菌にまでさかのぼって対策をしていく必要があることがわかりました。
6月7日(日)には基調講演として『土と腸は大事! 土の土壌菌と人間の腸内細菌は同じだった!』をテーマに講演させていただきます。その中で、土壌菌で発酵させた土壌菌発酵液の可能性・・・土壌細菌叢の改善、土壌の健康回復、腸内細菌叢の改善、健康の回復、精神の安定、喜びの増大、霊性の向上、などについて発表します。そして、未だ知られざる恐るべき植物プリオンと有機野菜について警鐘を鳴らし、土壌菌発酵液を使った解決方法を提示する予定です。

2日目のシンポジウムでは、『土と腸は大事!』をキーワードに、血液をつくる腸、食こそが免疫と健康の基本である点などを千島学説・腸造血説研究家の酒向猛医師に。『菌を味方にする食べ方と医療』をテーマに豊受クリニック院長 高野弘之医師に。『生命食・微生物が支える健康』をテーマに微生物培養研究をされている山谷雅和さんに。『腸内細菌がよろこぶ正しい食事・土地柄や季節に応じた伝統食の大切さ』をテーマに自然療法家・正食料理研究家の野口清美さんに。また日本の花からつくられたフラワーエッセンスを研究されている東昭史さんに。豊受自然農の農場、加工スタッフもリレーで発表します。パネルディスカッションには田村翔子さんにも登壇頂きます。
また、これからの時代、いつ何時また感染症のパンデミックや地震などの自然災害、大きな戦争が起きるか分からないような情勢です。それに備えて日々自分の出来るベストを尽くしていきましょう。「第9回 日本の農業と食を考えるシンポジウム」は、今日の情勢下とても大事なシンポジウムとなりますので予定を変更しCHhom東京校から大阪、名古屋、札幌各校に中継を行い、パソコン、スマホでも見られる自宅ライブ配信も全て参加費無料で行います。
6月6,7日両日10時から5時ごろまでの開催を予定しております。東京ライブ会場では、新型コロナのダメージからの日本の復興を願って、豊受自然農の野菜、加工品祭りを行い、酒類、生活用品、化粧品、書籍なども思い切ったポイント還元やセールや豊受の御膳や弁当で皆様をお迎えしたいと思います。ぜひ今回、お誘いあわせの上、ご参加ください。

有事・災害時にもっとも大事な農と食を考えるシンポジウム
大会長 日本豊受自然農代表 由井寅子