開催の様子

  1. HOME
  2. 開催の様子
  3. 2020年6月7日シンポジウム午後の部

2020年6月7日シンポジウム午後の部

【来賓発表】酒向 猛氏(千島学説・腸造血説研究家 医師)
「血液をつくる腸こそが免疫と健康の基本! 」

千島学説の研究家でもあり外科の医師でもある酒向 猛氏より、千島学説の原理や腸造血説とはいかなるものか、腸内細菌叢と土壌との関係、ゲルソン療法や進化論に至るまで様々な説明がされました。
これまで、現代医学では血液は骨髄で造られるという「骨髄造血説」が主流で、血球は腸で造られるという千島医学博士が提唱した「腸造血説」が異端視されてきました。

また、千島学説では、現代医学の定説である、生体を構成している細胞は、細胞自身が分裂して増殖するという説に対して、細胞は細胞自身で分裂増殖されるのではなく、赤血球から新生して細胞ができるという学説を掲げ、赤血球は消化器である腸で造られるという「腸造血説」を提唱し、しかも赤血球から分化した組織が栄養不足や大量出血後などの病的状態のときは、体の組織から赤血球に逆分化がみられるということまで掲げています。

しかし、2018年12月に、米コロンビア大学の研究チームは、腸移植を受けた患者の血液にドナーの血球が含まれていることに気づき、移植された腸にドナーの造血幹細胞が存在することを突き止めたということです。このことが意味することは、腸に造血細胞がある。そして血球は腸でも生成されることがわかったということです。

次に腸の話がなされ、腸の絨毛と植物の根は栄養吸収するという観点で、似たような構造で同じ働きをしている。腸内細菌叢と土壌微生物叢は似ており、腸内細菌叢に最も大きな影響を与えるのは食物であ
り、食物の質は土壌の性質に大きな影響を与える。抗生剤や合成保存料は腸内細菌に直接悪影響を与えてしまう。また人間はある意味では、土からできた創造物であるとも言えるとのこと。

最後にはゲルソン療法の考え方やダーウィンの進化論を覆す科学的なデータの紹介など様々な視点から解説されました。

【農業・農産物加工 事例発表】 日本豊受自然農リレー発表

小林 且幸様(日本豊受自然農 静岡函南農場スタッフ)
「 自然栽培へ向けての土づくり~豊受御古菌における培養の取り組み 」

日本豊受自然農、農業部の小林さんからは、「自然栽培へ向けての土作り」豊受御古菌培養の取り組みを発表して頂きました。
約500種類の古くから土の中にいた土壌菌を天然の有機肥料として培養。菌に敬意を払いながら、雑菌、雑念を入れこまないように毎日作業をされるそうです。
御古菌を使用している植物と使用していない植物の生育の違いを実験し、結果をわかりやすく説明されました。
更に今現在も培養の試験を行っているそうです。畑の土も菌たちが喜ぶような土づくりをしていきたいという今後の抱負も述べられました。


宮沢 涼太様 (日本豊受自然農 静岡函南農場スタッフ)
「安心・安全 豊受の多品種野菜」

日本豊受自然農、農業部の宮沢さんからは豊受はなぜ多くの品種の野菜を栽培しているのかという事についてじゃがいも、玉ねぎを取り上げ解説してくださいました。
各品種の特徴を生かしたオススメ料理も紹介して頂きました。農薬不使用で栽培されている豊受の野菜を使用し、保存料など食品添加物や人口着色料を一切使わずに作られたレトルトは、普段の食事から有事、災害時の非常食として備えておくと安全な食事をとることができます。と力強くお話しして頂きました。


小城原 紀子様 (日本豊受自然農 静岡函南加工スタッフ)
「静岡発!安心・安全な豊受商品」

日本豊受自然農、加工部の小城原さんは農薬を使用せず農業部が栽培、収穫した野菜と、一般的な農家で栽培された野菜とを図を用いて比較し、わかりやすく解説されました。
農業部が育てた野菜は加工部が保存料、防腐剤、食品添加物を一切使用することなく豊受レトルトへ加工しています。その加工部の仕事も画像でみせいただきました。
寅子先生から「法灯明、自灯明」の話を聞き、凡事徹底の姿勢、寅子先生の思い、愛情が豊受自然農にとっての法灯明であるということに気づいたということ。
豊受自然農の加工部は、農業部とタッグを組み、豊受自然農で人間の健康と幸せに貢献することを頑張っている事を具体的に発表してくれました。


澤田 美史様 (日本豊受自然農 北海道洞爺農場スタッフ)
豊受自然林から「ハーブ蒸留水と精油を使った安心安全な生活用品」

北海道にある日本豊受自然農、洞爺農場スタッフの澤田さんからは昨年9月からの新事業である蒸留水と精油を使った安心安全な生活用品の開発、生産について動画も用いて発表いただきました。
洞爺農場で農薬不使用で栽培しているハーブや自然林の蒸留、その蒸留で出来た精油と蒸留水をベースに、とらこ先生が考案された新商品の「菌は菌で愛する」のコンセプトの説明、体、心、環境に優しい安心安全な商品を皆さんにお届けするため、日々洞爺農場スタッフが力を合わせ取り組んでいる事が沢山の方に伝わったのではないでしょうか。


高野 博明様 (日本豊受自然農 北海道洞爺農場スタッフ)
「 エキネシア・チコリなど北の大地洞爺のハーブ栽培プロジェクト」

同じく洞爺農場スタッフの高野さんからは、「エキネシア・チコリなど北の大地 洞爺のハーブ栽培プロジェクト」の発表がありました。北海道の洞爺農場の気候を生かし農薬不使用で栽培しているハーブのエキネシア、チコリはどのような特徴をもっているのかを説明。現在も乾燥ハーブなどの加工品になるハーブを栽培する農地を広げるため開墾作業が続いているそうです。洞爺農場で何年もかけ取り組んでいる持続可能な農場。その核となる自家採取についても会場に参加されている方や配信で視聴されている皆さんに伝わる発表となったのではないでしょうか。


【豊受会員体験発表】「豊受御古菌により子供の成長が促された体験談」

小麦・卵・牛乳・肉などの動物性食品・添加物などが食べられず、化学物質不耐の、リーキーガット症候群、セリアック病の娘さんを育てるお母様の発表です。

娘さんの妊娠時、切迫早産の危険があり入院中に張り止め薬と抗生物質を点滴するとその副作用で白血球が減少したため、今度はマグネシウムと抗生物質、さらに白血病の治療薬をつかい、その後娘さんを無事にご出産されたものの、体力は落ち、頭ももうろうとしながらの育児では、全く寝てくれない娘さんにつきっきりとなり辛い育児となったそうです。
娘さんの症状は予防接種をする度にひどくなり、1歳になる頃には、自力で便が出せなくなり疝痛で毎日泣き叫び、お母様ご自身も不眠、そして多発性硬化症の症状が出て来た頃、ホメオパシーと出会い、娘さんの症状が薬害によるものではないかと考え、そのような薬害の状態に至らしめたのは自分だと責めていたとのこと。

娘さんが2歳半の頃に、由井寅子先生のホメオパシー健康相談会に受けられ、インナーチャイルド癒しと祝詞・般若心経をおこなうことで、食べられるものがなく栄養失調、貧血、爪もぼろぼろという状態の娘さんとお母様ご自身も症状が徐々に改善して、日本豊受自然農の食品や豊受オーガニクスレストランでの外食もできるようになっていったそうです。

娘さんは自然の中の幼稚園でどろんこになって過ごしているうちにお腹の疝痛が改善したものの、小学校入学に伴い引越をすると再び毎日疝痛におそわれるようになりました。
そんな時、由井先生がつくられた豊受御古菌を飲む機会を得た娘さん。体がとても小さく、同級生にからかわれ、いつも泣いていたそうですが、豊受御古菌を飲むようになってから、食べる量が増え、身体そのものがたくましくなり、1年間で身長が10㎝、体重が5kg増加し、その年齢の平均的身長・体重にまでなったのだそうです。

「由井先生から、豊受御古菌には元に戻す神なる力があり、御古菌様そのものが神様であることを教えていただいた」そうです。

この発表の最後にこのようにおっしゃいました。
「ホメオパシーで難病が治った方はたくさんいらっしゃいます。でも、治らなくても、たとえ失ったものが戻って来なくても、一見不幸に思える状態で、光を見出して前向きに生きられるようになる、それも奇跡であり、回復なのだと気づきました。私は、苦しみを、不幸を、必要としていたのだと思ったら、身に起こる全てに感謝しかありませんでした。そして由井先生がいつも魂の救済として私たちにその大切さを教えてくださっているものだと思いました。」と・・。

難病でつらい思いをされている人々の光明となる発表をありがとうございました。
多くの方々が豊受御古菌をとられ、この光明が届くことを願ってやみません。


【豊受会員体験発表】「豊受御古菌の神様に教えて頂いた事」

中学生の時、激しいイジメに合ってから生きる事に悲観し何度も自殺を図り、その後も様々な局面でイジメや就職の妨害を受けたりしながら絶望の中生きてきた発表者様。「生きている時間のすべてが苦しく、拷問のようだった」中生きてきて、パニック障害や脳動脈瘤、過食による糖尿病、無月経となり、若年性認知機能障害・記憶障害となりました。頭の中に霧がかかったようになり意識がはっきりせず、文章や人の言うことが理解できなくなり、強迫性障害も発症しました。

由井寅子先生のホメオパシー健康相談会に入り、由井寅子先生の勧めにより豊受御古菌をとると、「お腹が温かくなって、心も温かくなってきたことを感じ、情緒が安定して落ち着いてきました。どっしりと大地に足がつくような、自分の根っこがしっかり安定するような感覚」になり、「これまで感じた事のないような、愛という感情が湧き出てて、生きている事への喜びと感謝があらゆる負の感情を溶かしていった」そうです。
そして、豊受御古菌を飲み始めた数日後、「心に愛を植え付けてもらい、気が付いたら憎しみへの執着が離れ、穏やかな心境となり、過去のイジメなど全く気にならなくなり、恨み憎んでいたイジメ相手を完全に許せるようになった」そうです!
そして、ご自身が記憶障害などの病気になった本当の原因は、「愛を持っていなかった自分自身が激しい怒りと恨みを抱き、みずから毒を作り出しながら生きていた」からなのだと気付いたのだそうです。

由井先生は、「豊受御古菌には取り戻す力があり、生まれる前の魂の目的を思い出させることが出来る、豊受御古菌そのものが神様でいらっしゃる」とおっしゃったそうです。発表者様もそれを実感しておられ、豊受御古菌を摂ることで、「生まれながらに誰もが持っている神様との絆が回復して、魂が本来の場所に戻れるような感覚があり、愛で魂を満たしてくれた」と感じられたのです。

その神様からの愛に恥じないように生きたいと思えた時から、認知機能障害が治りはじめ、頭がすっきりして、日常の当たり前の喜びが戻り、就職にも希望が湧いてきたそうです。さらに、精神安定剤の量も、1日最高38錠から今は3錠にまで減り、無月経も改善し、相談会のレメディーの作用も以前より早く出るようになったということです。

発表者様は最後にこのようにおっしゃいました。「これからは周囲にいただいた愛を返せるように、精一杯の愛を抱いて生きていきたい」と。

豊受御古菌をとって腸内細菌が安定し、神様との魂の愛の絆を取り戻すことを実感することで、どんなに長い人生が絶望の中にあろうとも、恨みや憎しみを抱えた人生から脱却し、心からの愛を注いで生きていこうと喜び感謝する発表者様の姿は、苦しみや絶望の中で光を見いだせずにもがいている人々への希望の光となるに違いありません。貴重な体験発表をありがとうございました。


【基調講演】由井 寅子 大会長(日本豊受自然農株式会社 代表 自然農百姓・自然療法家)
「土と腸は大事!~土の土壌菌と人間の腸内細菌は同じだった!~」

「土と腸は大事!土の土壌菌と人間の腸内細菌は同じだった!」
まずは腸の進化を辿り独立国のような臓器である小腸に対して心の臓器と言えるかもしれない大腸は脳と密接に関わっている、そしてその心を支配しているのは、腸内細菌かもしれない、という視点から発表が始まりました。

腸内細菌が、体の中のドーパミンやセロトニンを生成しているということ、この腸内細菌が、抗生物質、グリホサートなどによって殺されると、重要な神経伝達物質の不足をもたらし、精神の問題になるということ。
また、土については、土壌菌の一つマイコバクテリウムバッカエは、セロトニンの放出を誘発し、気分や脳機能さえも改善することが分かっているということから、由井大会長は、パニック障害や鬱や心の不調を治療する方法として、有益土壌菌をとることが有効ではないかと考えたとのことです。

腸と土との共通点と重要性について深く画期的な発表が行われました。

大事な腸内細菌と土壌菌を殺すものとして抗生物質やグリフォサートの害の他、人工甘味料などの問題にも触れ、新しい海幸彦の天然スポーツドリンクのお披露目もありました。

そしてもう一つ500以上の土壌菌がある豊受御古菌について霊的見解を含めて解説しました。

御古菌をとることで素晴らしい許しと気づきが溢れた症例も紹介。とらこ先生の相談会を受ける中でクライアントさんが心を開き変容していき、これまで人生は本当に苦しかったけど希望が持てるようになったという報告は参加者の皆様に深い感動を与えてくださいました。

土壌菌、腸内細菌を殺そうとすることは信仰心のなさの表れではないでしょうか。
私たちは土壌菌に生かされていた。私たちは腸内細菌に生かされていたんですよ。
という由井大会長の言葉で発表は締められました。
2日間に渡って農業と食の問題を掘り下げ、希望となる解決策を提示する非常に有意義な内容をありがとうございました。


パネルディスカッション

締め括りとなるパネルディスカッションには、元農林水産大臣かつ弁護士の山田正彦さん、ワケンビーテック株式会社部長の山谷 雅和さん、外科医師の酒向 猛さん、豊受クリニック院長の髙野 弘之さん、女優かつホメオパスでもある田村翔子さん、由井寅子大会長の5人が登壇、フラワーエッセンス研究家の東さんの進行のもと、登壇者個々の内容の深いお話に会場の皆様は、引き込まれました。


閉会の挨拶

由井大会長から、「今回のシンポジウムは、コロナが転じて、会場が変更になりこのようにライブ配信も可能なシステムを準備できて、1000名以上の方々が無料で参加できるようになりました。そして多くの皆様に食の問題や種の問題など核心的な情報が伝わったことは良かったと思います。ある視点から見れば、まさに 「禍を転じて福と為す」ということわざのようです。来年も第10回のシンポジウムを開催しますので、またぜひ来年も参加していただきたい。農業は辛さもあるが、喜びもいっぱいあります。自然とともに生きることはとても素晴らしいことです。皆様、この2日間参加していただき誠にありがとうございます。心から感謝いたします。」という言葉で締めくくられました。


種子、種苗に関する特別上映会開催

シンポジウム閉会後、特別企画として、日本豊受自然農の自家採種活動紹介の映像及び、 映画『タネは誰のもの? 種苗法改定で農家は?』上映会が開催されました。


<パネルディスカッション・終了>

関連開催の様子