4月4日 午前
開演前に高牟神社に参拝
天気が心配されましたが、明けてみると一転、青空も広がる好天に恵まれ、
開演前には地元のシンポジウムの成功、安全を願って、スタッフ一同、地元の神社に参拝しました。
第4回 日本の農業と食シンポジウム -免疫を高める「食」と「農業」- 開催
当日は、朝早くから、遠くは東北、関東や九州からも多くの方にお集まりいただき、
「第4回 日本の農業と食のシンポジウム in 名古屋」が
「免疫を高める食と農業」をテーマに始まりました。
朝から、シンポジウムを支えるボランティアの皆さんが準備に参加され、
日本豊受自然農をはじめ、協賛団体各社が、シンポジウムに合わせ、ブース出展。
早くから、大変にぎわいました。
大会長挨拶、太鼓、地球回し
多くの方に参加いただいている中、由井寅子大会長から、
「免疫を高める「食」と「農業」」をテーマとした元気な開会挨拶に引き続き、
元気な陣太鼓、そして、恒例の会場への地球回しにより、シンポジウムがスタートしました。
事例発表
「食の健康問題に対するホメオパシーでの複数の改善例」
本日一人目の発表者として比嘉眞佐子JPHMA認定ホメオパスの症例発表が行われました。
日本ホメオパシーセンター名古屋緑でのホメオパスとしての活動を通し、食や生活環境の問題から多くの病気が生み出されていること、そしてホメオパシーにその解決策があることを、数々の症例を通して証明していただけました。
農薬の害、電磁波の害、食品添加物の害などを、レメディーと食事や生活習慣の改善を併せ自己治癒力を活用し排出していくことで、悪性リンパ腫や皮膚炎、アトピーなど現代医療では改善の見られなかった症状も劇的な変化を見ることができました。
会場の皆様も、次々に発表される改善の事例を聞く度に大きく感嘆の声を上げておられました。
素晴らしい発表をありがとうございました。
事例発表
「土づくりから六次産業化まで 函南農場の取り組み」
豊受農場の環境と取組を映像と共に発表されました。
生き生きとした野菜達の様子が紹介され、私たちが食する野菜はその質が大切であり、
無農薬自然農で育てられてこそ、安全で栄養豊かなものとなります。
そして、それが私たちの健康な心と体を作ってくれるものなのです。何事も基礎土台が大切。根っこを育てる土づくりへの思いと情熱が強く伝わって来ました。
土づくりから、野菜の生育、加工食品までと安心安全な一貫したポリシーの元、栄養豊富でおいしい野菜や食品が私たちの食生活を豊かなものにしてくれるのが、よくわかる発表となりました。
事例発表
「自家採種、在来種、固定種、自然な種からこだわる洞爺農場での取組み」
冬はマイナス15度という洞爺の厳しい環境下の中、工夫を凝らして栽培してる野菜やハーブが紹介されました。
そのような環境の中で自家採取を続けることは野菜が本来の力を高める進化が進み、香りが強く味のよいファイトケミカルも多く含む生きる力のある野菜が育っていることです。
育て、採取し、より良い野菜やハーブを作り続けることは命をつなぐ共存が成り立つのです。自立できる農場を目指して取り組んでいる様子は、さらなる大きな可能性を秘め、おおいな希望を呼び起こすものでした。
事例発表
「豊受オーガニクスレストランが目指すもの」
実際に調理する料理人ならではのお話は、その野菜の特徴や調理の工夫、料理のヒントも盛りだくさんにあり、とても楽しいお話でした。
自ら畑に入り収穫し、それだからこそ知りえる野菜そのものの神々しさ美しさが語られました。
野菜に対するあふれる愛情と情熱が彼の料理には、たっぷり込められていることを実感しました。香り高いハーブを取り入れた料理はレストランはもちろんレトルトも大好評です。日本の伝統的な和食の良さを存分に伝えるお話でした。
来賓講演
「漢方薬原料の国内栽培・自給の意義」
薬草の専門であり、CHhomで薬草学を担当する小谷先生から『国内産薬草栽培の展望』というテーマで発表があり、ダイナミックに動き出した生薬栽培の現状
について、最前線の視点から報告がなされました。
まず、漢方療法が盛んな日本では非常に多くの生薬が消費されておりますが、現在、そのほとんどが中国産である状況が伝えれました。しかし、中国から輸入された生薬は育成過程でどの程度の農薬が使用されたか不確かであり、生薬の元とされる植物の同定も不確かな為薬用成分の含有量が低く、また 異物混入が多いなど多くの問題点が伝えられました。
様々な課題を克服すべく、日本政府と製薬業界が動き始めた状況、そして国産生薬の栽培が日本の農業の一翼を担う。希望の見える提言に大きな拍手が送られました。
来賓講演
「籾(もみ)米備蓄」による国内の食糧自給などによる「自立再生論」
弁護士の南出喜久治氏は、日本の食糧自給の問題を解決するための様々な提案を神話や歴史からの様々な興味深いお話しとともにお話しをされました。
ジンギスハンのモンゴルのユーラシア大陸制覇にしろ、ゲルマン民族の大移動にしても、フランス革命にしても、オイルショックにしても、歴史上、大きな革命や戦争、混乱の本質的な原因の背景には食糧問題があるというお話しをされました。
浅間山の大噴火による大気象変動で、日本でも多くの犠牲者が出た飢饉を例にあげ、これから異常気象が頻発する時代を迎え、食糧自給向上による安全保障に取り組むことの重要性を説かれました。
その中で、日本が歴史的にも実績があり、東日本大震災前の3年前から福島県の故佐藤剛男議員と南出氏が共同で提唱された、災害に強く様々な食糧問題解決につながる「籾(もみ)米備蓄による」食糧自給向上策の提案と、各家庭がベランダででも野菜などを育てる農業に取り組むことにより、各家庭が1%でも食糧自給率をあげる取り組みを行う提案をされました。
自立再生制作提言 H27.01.01 連載:第十八回 籾米備蓄
【続・祭祀の道】編
▼第十八回 「籾米備蓄」
http://kokutaigoji.com/suggest02/sg_saishi02_h270101.html