洞爺農場からは満開のカモミラの前からの発表でした。
洞爺農場のハーブはマザーチンクチャーの原料、ハーブ蒸留水、精油、ハーブの加工品になっています。
50種類から60種類を栽培、一番自然に近い形で、特徴や収穫時期、収穫方法が違うため、時期を逃さないよう植物の良い状態のものを収穫し、低温乾燥で植物の酵素が生きたローハーブになっています。
洞爺のハーブは毎年自家採取し厳しい環境で育っている事で香りも強く植物にもとても力があり、体にいい成分を含むハーブの加工品を皆様の日常にとり入れて頂ければと思っています。
米丸輝久さん(農場リーダー・種苗担当)
洞爺農場は原野を開拓してできた畑で、ハーブや野菜の栽培し、自家採種を続けています。
この土地にある植物は凄い生命力で、ハーブは原種に近く厳しい環境で育つことでファイトケミカル豊富な質の高いものになり厳選し繋げています。
今年の春は例年になく寒い傾向で、種をまくタイミングが難しかったが、
こぼれ種で発芽したものを見つけ、タイミングを種に教えられ種まきを行う事ができました。
自生している植物は環境の変化に対応し発芽、成長しているが、自家採種をくり返してその土地の環境を経験している種も自生している植物と同じように自らの力で育って行ける力を持っている。
これからも自ら生きてきて操作されていない自然な種を大切にしていきたいと思っています。と洞爺農場の3人のメンバーが登場し締めくくられました。
富山さんは花摘みイベントが行われたエキネシア畑と田んぼの前からの発表でした。
主要穀物であるお米の担当で豊受米を無農薬、無化学肥料で育てています。
金谷は数年前まで耕作されなくなり、荒れていくばかりの農村でしたが、現在はエキネシアと田んぼが光り輝く美しい景観になりました。
豊受の田んぼには、カエル、アメンボや珍しいカブトエビや豊年エビ、トンボになる前のヤゴもいます。
そして今年は天然記念物のモリアオガエルがいたとのこと。珍しく多様な生き物と人が共生している農村や里山がこの地区。このような環境は人の手入れによって守っていかなければならないもののように思います。一昔前のように夜に蛍が光っているのが普通のことになるように、これからも豊受の自然農により地域貢献に携わって行きたいと締めくくられ、最後にカブトエビと稲の苗を見せてくださいました。
《静岡・函南町 六本松農場 》
「豊受自然農の活動と今後の展望」望月信明さん(企画・渉外)
望月さんは日本豊受自然農について大根畑の前からの発表でした。
由井先生は、「安心安全で体にいいものが食べたい」そんな当たり前の思いを叶えるために農業を始めました。
「種をとり、土と虫と鳥と人を慈しみ、環境を大事にする」これが、由井先生のモットーであり、私達が目指すところです。
そして、安心・安全な食物を作り皆様に提供することを目的に、農作物を農薬、化学肥料、遺伝子組み換え種などは一切使わずに栽培、加工し、販売、レストランでお食事をお出ししています。
また、口に入れても安全な食べられる自然化粧品の製造をしています。
望月さんは若年層の農業離れが深刻化し年々日本の食料自給率は低下していることにも触れられました。
農業従事者の高齢化や跡継ぎ不足が進み放置されてしまった農地を取得し、そこで安心・安全な食べ物を作ることは農業生産法人として日本のためにできることだと思っています。今の時期は田んぼに水が張られ、晴れた日には空の色や雲などが反射して映る景色がとても美しくて日々感動しています。美しい日本の風景を守るために一生懸命働いていきたいと思います。と述べられました。
「命をつなぐ」私達の仕事〜商品に込める 日本豊受自然農のメッセージ〜
横田美沙さん(食品加工部)
食品加工部からの代表で横田さんから発表いただきました。
私達豊受は、自然から頂いた命を健全な状態で次世代へ引き継いで行く、という使命に誇りを持ち、
食べる人の心と身体・魂が癒され、生きる喜びを感じて頂けるような食品をお届けするため、日々真剣に取り組んでいます。そしてとらこ先生の教えのもと、私達に命の源を分けて下さる自然に対し感謝の念を忘れず、
「一切の食材を無駄にしないで余す所なく使用する」事を目標に加工しています。
日本人の健康を支えてきた主要穀類の大麦。豊受で栽培された豊受大麦を丸ごと使用した新商品の「麦根ち」の商品説明もしてくださいました。
「麦根ち」は、あらゆる不調を「根本から治す」というコンセプトをとらこ先生のアイデアで、そのまま商品名にしました。
「麦根ち」はかさばらず常温で保存がきくので、備蓄としても向いています。
収穫した食物は生では腐ってしまうけれども、加工する事でたくさんの人に届けてあげることが出来ます。
私達の作っている加工品が、誰かの命を繋ぐかもしれない。その思いで、より良い食品の開発に励み、これからも頑張って生産をしてまいります。
ぜひ麦根ち、買ってください!と締めくくられました。
「食糧危機を乗り越える鍵は」『豊受式』自然農にあり
数原賢明さん(野菜班リーダー・種苗担当)
野菜班のリーダーの数原さんからは、豊受式自然農と何か?ということで、無農薬、御古菌の入った堆肥を使う事、私が命がけて行っている自家採種。また、なぜ命がけでも自家採種にこだわるのか?ということで、F1種や遺伝子組み換えの種と豊受自然農種の違いを沢山の数原さんが並んだ写真などを使い説明してくださいました。「これからどのような世界が動いていくかわかりませんが、食糧危機が来た時にはお金よりは種と土を持っていた方が幸せかもしれません。ここにいる皆さんや私達はお金ではなく野菜を食べられる様にしっかりと準備や勉強をしていきましょうね。」とメッセージをくださいました。
《静岡・伊豆の国市 韮山金谷農場》
小林且幸さん(麦・大豆班)
麦、大豆担当の小林さんは麦を刈り取った後の畑の前での発表でした。大麦の収穫は2週間ほど前に全て刈取りました。先月から雨が多く、収穫日に迷ったが、梅雨入り前に無事に終えることができました。次回は梅雨時期の刈り取りに重ならない様に早めの種蒔きなど工夫していきたい。また、田中山の畑は日当たり、風当たり、水はけ、土質も違うので、それぞれに適した栽培を心がけ、麦、大豆栽培の循環サイクルにより良い環境作りに向けて努力していきます。7月中ごろの大豆の種蒔きにむけ、御古菌や刈り草、落ち葉堆肥を入れるなど喜びをもってやってきたいと思います。皆さんの元に安心安全な大豆や麦をお届けできるよう頑張っていきたいと述べられました。