来賓講演

印鑰 智哉

世界の食問題研究家

PROFILE

アジア太平洋資料センター(PARC)、ブラジル社会経済分析研究所(IBASE)、Greenpeace、オルター・トレード・ジャパン政策室室長を経て、現在はフリーの立場で世界の食と農の問題を追う。ドキュメンタリー映画『遺伝子組み換えルーレット』(2015年)、ドキュメンタリー映画『種子ーみんなのもの? それとも企業の所有物?』(2018年)いずれも日本語版企画・監訳。『抵抗と創造のアマゾン−持続的な開発と民衆の運動』(現代企画室刊、2017年)共著で「アグロエコロジーがアマゾンを救う」を執筆。

OKシードプロジェクト事務局長
▼OKシードプロジェクト
https://okseed.jp/

「小学校や障がい児介護福祉施設にゲノム編集トマトの苗を配らないで!」オンライン署名発起人
▼オンライン署名ご協力御願いします。
オンライン署名はこちら

▼印鑰智哉さんのブログ、facebook
http://blog.rederio.jp/
https://www.facebook.com/InyakuTomoya

関連リンク

▼「世界におけるGMO・グリホサート問題の現状」【第9回日本の農業と食を考えるシンポジウム講演】

▼『「ゲノム編集」は何をもたらす? 解決策の自然農を拡げるために』【第21回JPHMAコングレス講演】
https://www.youtube.com/watch?v=5wK6CXJkQgc

▼「生態系の危機と食の未来」

▼「食品に含まれるラウンドアップの破壊的影響、そして前代未聞の新GMOによる生存の危機」

MESSAGE

【発表テーマ】
「食料危機と工業型農業からどう抜け出すか? 世界の実践から」

今回話したいことは、「食料危機」です。
食料価格が高騰し、アフリカなどでは飢餓が拡大しています。食料自給率の低い日本にとっても大問題。
しかし、なぜこの「食料危機」が生み出されたのか、しっかり見ないと大変なことになると思います。

本来、地域で食をしっかり作っていればこんな危機など生まれなかったのです。それを化学肥料がなければ農業できないような仕組みにして、伝統的な作物を捨てさせて、グローバルな食の流通に依存する仕組みが作られてしまった。誰がそれを仕切っているのか?

みんなパニックになって、食を確保することに必死になります。その中で、あたかもこの問題を作り出した真犯人が救世主のような顔をし出しています。

少し前までは、農薬は世界的に規制の方向に向かい、有機農業は毎年、急激に拡大していきました。でも、この危機が起きると、みんなパニックになって気持ちが萎縮してしまいます。オーガニック無償給食実現の運動は今、日本全国に広がっていますが、「食料危機だからオーガニックは棚上げしてまずは食材の確保」と思ってしまうかもしれません。

でも、これはまったく真犯人の思うつぼです。彼らはさらに堂々と農薬を売り、化学肥料を売るでしょう。そして、食料危機で穀物メジャーは史上最大の利益を上げることになるでしょう。

たとえばがんを生むモンサントの農薬ラウンドアップは今年いっぱいでEUでは終わりになるはずでした。でもまた延期されました。
遺伝子組み換え作物は誰も見向きもしなくなってきたのに、今度はその新しいバージョンの「ゲノム編集」作物が市場に出てきました。さらに遺伝子操作技術をフルに使った細胞培養肉や合成生物による食がどんどん出てきています。

食料危機だから受け入れるしかない? いや、とんでもないです。実はこうした動きが現在の食料危機を作り出す主要因を作り出しているのですから。

それならどうしたらいいか?

化学肥料は今後急速に入手困難になっていきます。化学肥料への依存を急速に下げ、地域で食を回せるようにすること、これは「食料危機」に対して本当の意味でのレシピ、解決策になります。それは実現可能であり、今すぐ始められるものです。

ぜひ、そんなお話しができればと思います。

PAGE TOP