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2020年6月6日プレイベント午前の部

本日は明日の食と農業のシンポジウムとして、プレイベントが開催されました。

CHhom東京校、札幌校、名古屋校、また自宅配信もおこなわれ、全国・世界に向けて多くの方が参加されました。
会場には豊受大神、天照大神のタペストリーが掲げられ、舞台には豊受の自家採取の種のほか、畑から収穫された野菜、ハーブ、樹木など自然なオブジェで飾り付けられました。
司会・進行は、シンポジウムではお馴染みとなりましたフラワーエッセンス研究家の東昭史さんが今年も担当。

【開場・受付開始 大会長挨拶】
まずは、日本豊受自然農代表、由井寅子大会長より開会の挨拶から始まりました。
自然農の畑の恵みを皆さんの健康のために届けたいと続けてきた豊受自然農主催シンポジウムも9回目。
新型コロナのパンデミックを経験して改めて私達たちの健康にとって、とても大切なことはいかに免疫を上げていくかということだとわかりました。そしてその要となる臓器は「腸」であり、食事であり、さらには農作物から農業、土壌菌にまでさかのぼって対策をしていく必要があることが重要。本日からはじる農業のお祭りを皆さん楽しみましょう!!
とあいさつで華々しく開会しました。


 

山田正彦(元農林水産大臣、日本の種子を守る会顧問、弁護士)
「種苗法改正 タネはどうなる?」

今回の農業と食のシンポジウム・プレイベントでは、現在、大きな論争となっている種苗法改正(農家の登録品種の自家採種の原則禁止)の問題があり、急遽、この問題の第一人者の1人でもある山田正彦元農相に長崎からZOOMで登壇いただきました。主要農作物種子法廃止や農業競争力強化法も含めた一連の日本の種子行政の大きな動きを、日本の農業と食の安全を守るという視点からわかりやすく解説いただきました。特に、種苗法改正については、インターネットなどで論争になっているポイントわかりやすく明確に説明いただきました。また、政府が種子法廃止しても、半数を超える都道府県が種子条例でカバーするなど地道な地方自治の活動の大切さに加え、遺伝子組み換えやゲノム編集食品、グリホサートなどの問題についても各地域で学校給食を有機無農薬にしようというお母さん方の草の根の活動の大切さなどにも言及され、由井大会長とのトークセッションも行なわれました。

山田元農相には明日6月7日(日)シンポジウムのパネルディスカッションに長崎県から急遽駆けつけていただくことになりました。また、今回の種苗法改正法案の国会審議に合わせ、山田元農相が急遽全国の農家の声も取材して制作された映画『タネは誰のもの〜種苗法改定で農家は?』の33分のフルバージョンを特別にシンポジウムで公開いただけることになりました。18時から会場及び自宅受講の方にもオンラインで上映されることになりました。ぜひ視聴登録され2日目もご覧ください。


 

ジェフリー・M・スミス (遺伝子組み換え問題の専門家) <事前収録>
「 米国 食の安全と健康の最新事情 」ジェフリー監督への由井寅子大会長インタビュー

引き続きはGMO(遺伝子組み換え生物)問題の研究では世界でも第一人者でもある映画『遺伝子組み換えルーレット』監督のジェフリー・M・スミスさんへの由井大会長からのインタビュー約40分が放映されました。

インタビューでは、NON GMO、オーガニックに食事を変えることで様々な病気が治っていくという事例を紹介、私たちにもこの問題の解決策を示唆してくれました。また、インタビューでは世界のGMO、グリホサート問題の現状、ゲノム編集生物の問題点などについて大変興味深い話をシェアいただきました。


 

印鑰智哉(世界の食問題研究家)
「世界におけるGMO・グリホサート問題の現状」

世界の「食の安全」の研究家でもある印鑰 智哉さんは、「世界の遺伝子組み換え、グリホサート問題の現状」をテーマに多くの人が触発されるすばらしい講演をしていただきました。

プレゼンでは、最初に新型コロナの問題もあり、ウイルスと種子の関係、さらに人間の遺伝子の解析からWeb of Life、共生など関係を明らかにし、土壌微生物の生態系を化学物質や化学肥料などがいかに破壊しているかのメカニズムを明らかにするとともに、世界の種苗販売の7割をわずか4つのメジャーが独占している状態や、遺伝子組み換え作物の普及とともに慢性疾患や自閉症などが急増している状況、グリホサートやファクトリー・ファーミング、抗生物質の乱用が人類生存を脅かし始めている現状などを説明いただきました。一方、解決策としては、このようにGMOを食べることで病気になった人たちでも食事をオーガニックを変えることで健康になることや、アメリカでは親たちが立ち上がって、NON GMOを消費者が選択する市場に変わりつつある点や、世界でオーガニック市場が急拡大している状況、一方で日本は、GMOの輸入が急増、グリホサートの残留許容量を大幅に緩和、発泡酒の糖類や粉ミルクも遺伝子組み換えが採用され、ゲノム編集された種子や食品が安全とされ農業や市場に導入されるなど、世界がオーガニックを志向する動きから取り残されている現状の中で、食糧主権、種子主権が脅かされている現状が紹介されました。その中で学校給食や保育所の給食、韓国のローカルフード条例なども例に、消費者や地域から食の安全を守る草の根の活動が広がる必要性について強調されました。本当にわかりやすく、ウイルスや菌から植物、農業、食の安全、健康、生態系までつながる素晴らしい講演となり、発表後、由井大会長からは今回のようなわかりやすい発表を聞けば、多くの人が目覚め変わることができるので、映像でも書籍でも、本日の印鑰さんが発表された内容が多くの方に共有化されることの重要性をコメントしました。


 
<お昼休憩/豊受レストラン、会場でお弁とう>

  • 会場でお弁当タイム

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