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2020年6月7日シンポジウム午前の部

受付開始
今年もシンポジウム開演前には、この場所でシンポジウムを開催させていただくための土地の神様への挨拶と、大会の成功と安全を願って、大会長、運営スタッフ全員で近くの用賀神社に参拝しました。天照大神、応神天皇などが祭神として以下を祀られています。東日本大震災の翌2012年以降、自然型農業からに農業と食、そして日本の復興を願って毎春開催してきました「日本の食と農業を考えるシンポジウム」も今年で9回目を迎えます。会場では日本豊受自然農をはじめ、主催・協賛各団体がシンポジウムに合わせブース出展し、農場の野菜や、加工食品、化粧品や書籍などの販売、事例・症例展示、健康関連の体験コーナーなどを設け、お祭りムードを盛り上げました。本日は朝早くから、スタッフ、ボランティアの皆さんが集まり準備に参加し、裏方としてシンポジウムを支えています。昨日6月6日(土)には、プレイベントも開催されるなど大変盛り上がりました。

開会セレモニー <国歌斉唱>
いよいよ第9回「日本の農業と食のシンポジウム」がスタートしました。
今年は、「土と腸は大事!」?土の土壌菌と人間の腸内細菌は同じだった!?をテーマに、
「有事・災害時に最も大事な農と食のシンポジウム」を開催いたします。
CHhom東京校、札幌校、名古屋校、また自宅配信もおこなわれ、全国・世界に向けて多くの方が参加されました。司会・進行は、京都のシンポジウムではお馴染みとなりましたフラワーエッセンス研究家の東昭史さんが今年も担当。最初に、国歌「君が代」斉唱が行われました。


<開会挨拶>
まずは、日本豊受自然農代表、由井寅子大会長より開会の挨拶から始まりました。

日本は昔から農業は生活の一部でした。食べ物によって健全な体を得てきました。
自然な農業、食べ物と環境を取り戻していきましょう!!幸せな鍵は農業です。
とあいさつで華々しく開会しました。


【来賓発表】山谷 雅和氏(ワケンビーテック株式会社 開発本部執行役員・部長)
「生命食・微生物が支える健康」

現在、農業微生物の研究をされている山谷 雅和氏より、腸内細菌、土壌微生物の特徴及び腸内細菌、微生物の多様性がいかに大切なのかということを様々な観点から解説されました。
人の腸内細菌叢と土壌微生物叢に注目してみると、「腸内の絨毛」は「植物の根から伸びる菌糸」に対比でき、腸と根はよく似ています。

まず、土壌に関して、土壌は地域差があり、その地域特有の微生物が作りだした指紋のようなもので、唯一無二です。そして、土壌には、その地域に根付いた微生物がおり、適した土壌、気候の環境下で旬の時期に自然に則って作られた作物が美味しくて健康に良いとのことです。良い土とは、保水性、保肥性、排水性、通気性などが優れているのですが、微生物が多様性が高ければ良い土となるとのこと。しかし現実は、日本の土壌の場合は窒素過剰の問題があり、農薬の使用が多いこともあり、微生物の多様性が低下しています。

次に腸内細菌に関して言えば、土壌微生物と同様に腸内細菌の多様性を高め、善玉菌を増やし、自律神経を整えていくことは大切です。腸内細菌は免疫力に大きく関与しており、抗生物質をとることにより、その影響により腸内細菌数が減少し、腸内細菌の多様性が低下します。

野菜が健康に良いのは①栄養素の摂取②感覚的な美味しさ③有害物質の中和・解毒の3つがあげられます。また、免疫ビタミン(LPS)とよばれる土壌微生物の成分の一つを野菜に付着したままとり取り入れられます。

食は生命の源であり、腸内細菌の多様性を確保する食事として、野菜、果物、全粒穀物を比較的多く摂取することがとても大切であるということで説明が締めくくられました。


【来賓講演】野口 清美さん(正食料理研究家・自然療法家)
「腸内細菌がよろこぶ正しい食事・土地柄や季節に応じた伝統食の大切さ」

正食料理について講師活動等もされておられる野口清美さんより、「腸内細菌がよろこぶ正しい食事・土地柄や季節に応じた伝統食の大切さ」についてお話し頂きました。

日本では、四季折々の食材や豊かな自然環境、そして先祖や神仏への信仰と結びつき、独自の食文化である和食が生まれました。また、日本の高温多湿な気候から、味噌・醤油や漬物・納豆などの発酵食品が発達し、和食に深くかかわっているそうです。

伝統和食の基本形と言われる一汁一菜・一汁三菜は、鎌倉時代に道元が禅宗における食事作法から来ていると言われています。近代、マクロビオティック(正食)を提唱した桜沢如一は、明治時代の正食・食養の元祖 石塚左玄の食養論に、陰と陽などの東洋思想を加え、身近で分かりやすいものにしました。

その土地で採れたものを頂く、身土不二。
旬なものをいただく。
1つの食材を丸ごとすべていただく、一物全体。
食材の組み合わせ、調理の仕方を工夫して陰陽のバランスをとる。

このような事を意識していくことが大事と教えていただきました。
また、しっかり噛むことで消化酵素を含む唾液がたくさん出て胃腸の負担も減らすことができるので、よく噛んで感謝しながらいただく事を教えていただきました。


【体験発表】豊受会員 (雨宮 慈子さん)
「 豊菌グルトを愛飲して 」

CHhom4年制コース8期生の学生でもあり、豊受モール会員でもある雨宮慈子さんから、豊菌グルトを家族で飲んで、直観で行動できるようになったことや、目の前に起こることを受け入れて日々淡々と過ごせるようになった体験発表がありました。


【来賓発表】東 昭史氏
(フラワーエッセンス研究家)
「 日本の花からつくられたフラワーエッセンスによる癒し 」

東 昭史氏
フラワーエッセンスは、イギリスの医師であるエドワード・バッチ博士が、1930年代に開発した花を用いて心を癒す自然療法です。
東先生はフラワーエッセンスの研究家として活動されており、自ら日本の花を中心にエッセンスの研究に着手しています。

バッチ博士は、もともと腸内細菌の研究を行っており、「腸内環境を保つためには日常の食事を適切なものにすること」や植物性中心の食事を提言しています。またバッチ博士は、腸内細菌叢とその人の性格や気分・感情との関係をフラワーエッセンス療法の診断にいかしてきました。
バッチ博士はエッセンスのタイプについて、単なる性格類型ではなく人生のテーマに対応したものを「12ヒーラーズ」と体系化しており、バッチ博士が考えた12タイプと日本のフラワーエッセンスの12の花ごよみシリーズをむすびつて説明していただきました。
バッチが選んだ「12ヒーラーズ」と日本のフラワーエッセンスの美しい花々の写真を見比べながら、各エッセンスの傾向性を「欠点の裏返しの性質である長所を育むために生まれてきた点」について東先生が詳しく解説されました。

腸内細菌からフラワーエッセンスにむずびつけ、植物の目に見えない本質の素晴らしさをあらためて認識する機会となりました。また、東先生の植物に対する見方の深さ、愛が伝わる発表となりました。


【来賓講演】 高野弘之 医療法人 豊受会 豊受クリニック院長(自然派医師)
「菌を味方する食べ方と医療」

自然派医師の高野弘之医師の講演です。
高野医師は、最近の新型コロナ感染の騒動が起こったときに何が大切かをよく考えていくことの重要性をさまざな例を挙げて説明し、自分の守りがしっかりしていれば大丈夫であると述べられました。
自分の守りとは、不要な情報に右往左往されずに、腸内細菌をしっかりさせることであり、普段から良い食事をとって、良い腸内細菌を増やし、腸内環境をしっかりとさせていくことが、本来の健康を保つことができる。
感染症にはかかりきって、自分の免疫ができる、抗体を作っていったほうが良いと考える。
新型コロナウイルスに負けないということで、テレビなどの情報に流されている人が多い。良い菌も除菌するような方向、意味のない抗生物質の使用などは用心棒となる良い腸内細菌まで殺してしまうことなり、本末転倒なことになっている。目を向けるべき点をしっかりとさせていくことが大切と指摘されました。
それから母乳の大切さについても触れられ本当は、生後10か月まで母乳でいけばとても腸内常在菌の状態がよくなる。しかし、様々な利権のかかわりから、いろいろな離乳食が販売されたりている。その中には子供たちの健康が守られないことになっている現実がある。

母乳をあげるお母さんが良いものを食べて、赤ちゃんの腸内常在菌の状態が良い状態になる時期まで母乳で育てていくことがもっとも望ましいと考えると大切なメッセージが伝えられました。


<お昼休憩/豊受レストラン、会場でお弁とう、お餅つきイベント>

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