来賓講演
7日(日)大会講演
髙野弘之(たかの ひろゆき)
- 講演タイトル
- 『菌を味方にする食べ方と医療』
- メッセージ
- 新型コロナウイルス感染症は世界中を混乱に陥れ、多くの人々を恐怖と不安に引き摺り込んでしまいましたが、現代医学が「ウイルス怖い、菌イヤだ」という発想を原則としているために、必要以上に恐れが生じるだけでなく、過剰な殺菌・除菌をする人が増えることで大切な味方の菌まで損なってしまい免疫力を落とすという本末転倒な事態になっています。外出自粛や首都封鎖の可能性に向けて買い占めされるのはカップラーメンやレトルト食品やパンや菓子。そのようなものを常食すれば病気に罹りやすくなり重症化しやすくなるのは目に見えているのに、その点を指摘する人はあまり居ません。
以前より腸内環境の大切さや味方としての菌の働き、それに関連する内なるドクター(自己治癒力)の重要性に目を向け、それらを普段から育んでおけば外的要因はさほど脅威にはならない、という発想でお伝えしたり実践したりしてきたので、うちのクリニックに来てくださる方はパニックに巻き込まれることはありません。このような時勢であるからこそ、これまで以上に自分で乗り切る能力(治る力であれ食物の確保であれ)を養っておくことが肝要になってきます。今後も新たなウイルスが発生しないとも限りませんから、薬やワクチンに頼ろうとする考え方ではなく、何が来ても平穏で居られる方法を手に入れようではありませんか。
今年の農業シンポジウムは、新たな転換点を迎えた日本が進むべき方向を考えるうえで非常に役に立つ内容になると思いますので皆様ぜひ御参加ください。
- プロフィール
- 医療法人社団 豊受会 豊受クリニック院長
1971年11月8日生まれ。長崎県佐世保市出身。
栃木県の自治医科大学を卒業後、国立長崎中央病院(現長崎医療センター)で2年間の研修医時代を経て、長崎県内の離島(五島列島と対馬)にある総合病院で小児科医として勤務する。
島は自然と文化が豊かで健康的な生活を送りやすそうな環境であるにもかかわらず、そこで暮らす人々の病気が決して少なくないことに疑問を抱き、自然療法や代替医療について興味を持つようになり2010年にCHhomに入学。2012年5月よりCHhom東京校に併設するかたちで小児科と内科のクリニックを開業。基本的に保険診療範囲内の診察や検査や処方を行いながら、可能な限り時間をかけて話を聴き、通常の西洋医薬の使用以外で出来る対応も検討して体に負担になる治療を極力避け、誰もが持つ自己治癒力(内なるドクター)をどのように活かすかを知ってもらえるよう努めている。