開催の様子

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6月9日 午前の様子

開催前神社参拝

今年もシンポジウム開演前には、この場所でシンポジウムを開催させていただくための土地の神様への挨拶と、大会の成功と安全を願って、大会長、運営スタッフ全員で近くの島原住吉神社に参拝しました。

島原住吉神社の御祭神の1つは、宇迦之魂命(うかのみたまのみこと)。うかたまともいわれ、日本では八幡さまとともに多くまつられている渡来人の秦氏が祀ったお稲荷様の神様。五穀豊穣の神であり、農業と食のシンポジウムにもぴったりの神様です。そして、底筒男命(そこつつおのみこと)、中筒男命(なかつつおのみこと)、表筒男命(おもてつつおのみこと)、息長足姫命(おきながたらしひめのみこと)が御祭神となります。かつての神仏習合の思想では、それぞれ、薬師如来(底筒男命)、阿弥陀如来(中筒男命)、大日如来(表筒男命)とされていたそうで、仏様としての方が私たちに馴染みのある神仏です。

境内の裏手には、大きないちょうの木(大銀杏・御神木)が植えられています。樹齢は約300年だそうです。

第8回 日本の農業と食のシンポジウム
「みんなが幸せになるための 農業・食・生き方」開催

東日本大震災の翌2012年以降、自然型農業からに農業と食、そして日本の復興を願って毎春開催してきました「日本の食と農業を考えるシンポジウム」も今年で8回目を迎えます。

会場である京都リサーチパークでは、日本豊受自然農をはじめ、主催・協賛各団体がシンポジウムに合わせブース出展し、農場の野菜や、加工食品、化粧品や書籍などの販売、事例・症例展示、健康関連の体験コーナーなどを設け、お祭りムードを盛り上げました。本日は朝早くから、スタッフ、ボランティアの皆さんが集まり準備に参加し、裏方としてシンポジウムを支えています。昨日6月8日(土)には、豊受クリニック高野院長と由井寅子(大会長)のジョイントセミナーが開催されるなどプレイベントも盛り上がりました。

いよいよ第8回「日本の農業と食のシンポジウム」がスタートしました。
今年のテーマは、「みんなが幸せになるための 農業・食・生き方」です。

バズホール前方の壁には、豊受大神、天照大神、木の花の咲く耶姫様のタペストリーが掲げられました。舞台は、豊受の畑から収穫された野菜、ハーブ、樹木など自然なオブジェで飾り付けられました。

司会・進行は、京都のシンポジウムではお馴染みとなりましたフラワーエッセンス研究家の東昭史さんが今年も担当。最初に、国歌「君が代」斉唱が行われました。

開会式(国歌斉唱、開会挨拶他)

いよいよ第8回「日本の農業と食のシンポジウム」がスタートしました。
今年のテーマは、「みんなが幸せになるための 農業・食・生き方」です。
京都リサーチパーク バズホールライブ本会場よりCHhom 札幌校、福岡校に同時中継で配信されました。

まずは、日本豊受自然農代表、由井寅子大会長より開会の挨拶から始まりました。

自然農の畑の恵みを皆さんの健康のために届けたいと続けてきた豊受自然農の活動も9年目。静岡県では地元で農業をやっているということで、テレビ、ラジオでも豊受自然農の取り組みが紹介される機会も増え、テレビCMも行っています。そのCMの中から、最近放映された豊受自然農の3つのCMとそのメイキング映像が流されました。

また、本日来賓で発表していただけるSBS静岡のラジオでとらこ先生のインタビューを担当する東海地方で人気のパーソナリティーの鉄崎幹人さんなども紹介されました。

その後、恒例の開会の陣太鼓を大会長自身が勇壮に連打し、大会がスタート。参加者全員での地球ボール送りも今年も行われました。

事例発表:
西田つや子氏(ホメオパス、日本ホメオパシーセンター川崎野川、助産師)
『妊娠・出産・育児における自然な食事と心と体のケアの大切さ』

まず西田助産師が開業している助産院で産婦さんが過ごす様子が録画で紹介されました。

宮前お産宿えん助産院では、産後のお母さんに西田助産師がつくる手作りで暖かい食事がだされています。

その際に大切にしていることとして、新鮮な野菜、できる限り農薬をつかっていないものを使うこと、緑の野菜はしっかりとメニューに入れ、調味料にも注意していること。東京用賀に行ったときには、かならず日本豊受自然農の直営ショップである豊受オーガニクスレストランにて、食材を買い求めているとのこと、素材がよいと素材の料理だけでも本当においしいと話されました。産後は気持ちがおちこみやすくなることもあり、野菜、海藻をしっかりとるようにと栄養のアドバイスも行っているとのことでした。

産後は、良い食事をとってもらう、出産後のホメオパシーのレメディーも使っていると、回復が早いとのことです。

お母さんの食事は、赤ちゃんの身体を作ることと直結する、母親の食べるものがダイレクトに赤ちゃんに反映する。実は赤ちゃんはとてもグルメであり、赤ちゃんが母乳を飲まない問題はお母さんにあることが多い。母乳を飲まなくなったときの食事をきくと、その問題が解決する場合があるとのこと、お母さんの身体づくり、赤ちゃんの身体づくりはお母さんの食事が大切であるという「食」の大切さが伝えられました。

また、妊娠出産にかかわる問題として、出生率が減少していること、妊娠中は、妊娠糖尿が問題となっていること、また、妊娠後期は貧血になりやすいことについて話されました。しかし、生まれることは自然なことであり、お産は病気ではない、健康な妊婦さんから健康な赤ちゃんが自然に逆らわず生まれてくる、ごく当たり前な事が昨今の産科事情ではむしろ難しくなっているのではないかと指摘され、それは受け入れる医療施設の問題のみならず、出産に臨まれる産婦さん達の側の問題もあると考えられる。

「良いお産」を望むなら、まずは身体を整えることが大切。それには、最初にやっていただきたいことは食事を見直すことと、食べることは健康の原点と指摘されました。

ホメオパシーのレメディーも生活習慣のなかで活用することで、妊娠中、産後のサポートなっているので、レメディーも活用することもサポートとなることもお話されました。

妊娠、産後、また、お母さん、赤ちゃんにとって食の大切さが、お産の現場に日々立ち合い、お母さんの食、赤ちゃんの食にかかわる西田助産師より会場の皆さまに伝えられました。

お話の中で、最近は分娩を取り扱う開業助産院が激減していて、絶滅危惧種ならず絶滅危惧職と危機感を感じているとのことを触れられており、宮前お産宿えん助産院で行っている自然な母さんと赤ちゃんの食事と心と体のケアはとても貴重な活動であり、大切にしていただきたいと感じました。

事例発表:
井内 剛次氏(ホメオパス、日本ホメオパシーセンター京都宇治)
『QX-SCIOを活用した新しい健康ケアの可能性』

京都の自然療法院で普段、ホメオパシーの健康相談会やQX-SCIOセッションをを行っている井内ホメオパスより、QX-SCIOとはどんなものか、どんなことができるのか、実際の事例や体験も含めて紹介されました。

QX-SCIOはビル・ネルソン博士によって開発された、Windowsのパソコン上で操作する、生体エネルギーの測定を行うシステムで、9000項目以上の様々な問題(心、感情、精神、遺伝子、臓器、病原体など)に対して、被験者がどのような生理的反応を示すかを、電気的反応パターンの測定を行います。

被験者の様々な状況を整理して示唆してくれるので、様々なジャンルの判断材料に使えます。たとえば、食事療法に応用する場合は、食べた方が良い食品、避けた方が良い食品、多すぎる、又は、少なすぎるミネラルやビタミンなどの栄養素が目安として分かるということです。

これまでのQX-SCIOのセッションより、QX-SCIOでの様々な体験事例や有効性など、健康ケアの可能性が具体的に紹介されました。

全国でQX-SCIOを活用しているJPHMA認定ホメオパスの方もいらっしゃいますので、興味のある方はお近くのホメオパスに問い合わせてみてください。

事例発表:
東 昭史氏(フラワーエッセンス研究家)
『日本の花からつくられたフラワーエッセンスによる癒し』

フラワーエッセンスは、イギリスの医師であるエドワード・バッチ博士が、1930年代に開発した植物療法です。

フラワーエッセンスはその人の感情を見ることで、その人に適したフラワーエッセンスを選択し体全体の目に見える症状だけでなく、目に見えない領域である精神面や霊的側面にも直接働きかけていくという療法です。

東先生はフラワーエッセンスの研究家として活動されており、自ら日本の花を中心にエッセンスの研究に着手しています。

今回の発表では、現在研究されている「草」の花から作られた7種類のエッセンスについて、CHhomの学生の協力をもとに行ったエッセンスのブラインドテストの結果の報告が紹介されました。

本日紹介されたフラワーエッセンスは、アヤメ、サカキ、スカシユリ、ツボスミレ、ツワブキ、ニワトコ、ヤマツツジで、花々の写真が大画面に映し出され、各エッセンスの性質や傾向性などが解説されました。

これら日本のエッセンスについての特徴、性質はとても興味深く、植物の目に見えない本質の素晴らしさをあらためて認識する機会となりました。また、東先生の植物に対する見方の深さ、愛が伝わる発表となりました。

今後のエッセンスのリサーチ活動で、日本の固有のフラワーエッセンスが皆様の健康をサポートしていくために使用される機会がさらに増えていくことと思います。

来賓講演:
野々川 尚氏(国内外オーガニック大規模農場指導者)
『日本の農業は時代遅れ?これからの食糧危機の時代に日本人は食の安全、供給を守りきれるか?』

国内外でオーガニック農場の立ち上げを指導されている野々川尚さんからは、日本の食の農業についての様々な興味深いお話しを伺えました。農業を守り食糧自給を上げ、日本の未来の健康や生命を守るためにも、千年続くオーガニックな農業の普及が急務と訴えられました。

講演後の質疑も大変活発で、私たちが今、食や農業に対して、どうやって対策していかなければならないかを深く考えさせられる内容となりました。

昼食、出展ブースの様子

昼食前には、本日の講演頂く演者、来賓方々、参加者の皆さんで写真撮影!!「あ~じわい~!!」パシャっと皆さんの笑顔が会場にあふれました。

昼食には豊受の自然農場の野菜やハーブをふんだんに使い函南農場スタッフが愛情込めて手作り「豊受味わい弁当」が提供され、皆さん目を細めながら味わっていました。また、日本豊受自然農をはじめ各団体の出店ブースが趣向を凝らしたセールや企画を行い、旬の野菜、新商品を買い求め皆さんにぎわっていました。

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