基調講演

農業法人日本豊受自然農代表・自然農百姓
日本ホメオパシー医学協会(JPHMA)名誉会長・ZENホメオパス
カレッジ・オブ・ホリスティック・ホメオパシー(CHhom)学長

  • プロフィール
  • メッセージ

愛媛県の農家出身。英国在住時代に潰瘍性大腸炎に倒れ、オーガニックな食とドイツ発祥の自然療法ホメオパシーに命を救われる。以後ホメオパシーを学び、ホメオパス(ホメオパシー療法家)として活動する。東日本大震災で被災地を回った経験から、日本の復興には、安心・安全・栄養ある食の供給が最優先課題と気づき、2011年に静岡県函南町に農業法人・日本豊受自然農を設立、自然型農業と六次産業化に本格参入。自然な種を使い、農薬・化学肥料を一切使用しない自然型農業、および、自然農の野菜やハーブを原材料とし、無添加の豆腐・味噌・醤油・調味料・レトルト食品・ハーブ酵素・ハーブ酢・発酵飲料「豊菌グルト」・日本酒・菓子・化粧品・水や土壌を汚さない「ほめ洗浄剤」・合成染料を使わない草木染商品などを提供している。また、有用土壌菌群「豊受御古菌」を活用した農地土壌改良剤供給の事業などもスタート。東京・用賀では安心・安全な豊受オーガニクスレストラン&ショップを展開する。林産資源の活用と日本の森林復興を目的として日本豊受自然林を設立。体・心・魂を癒すZENホメオパシーを実践するZENホメオパス(ホメオパス、インナーチャイルドセラピスト、スピリチュアル・フィトセラピスト)として国際的に活動している。

今回のシンポジウムではまず昨年こっそりとひっそりと解禁になった食品の花形ともてはやされているGMO・ゲノム編集とその違いについて発表したいと思っています。

今ちまたのお店に出ている食べ物の多くがゲノムなのかGMOなのか表示義務がない日本なので、知らず知らずのうちに皆さんは不自然なものを食べているのです。
これらは皆さんの体に害になるのではないか、それを私なりに紐解いて行きます。
そして自然農を行っている百姓として私が非常に大きな問題と思っていることは私達の在来種、固定種の作物に、遺伝子組み換えや、ゲノム編集した種がいつの間にかウイルスのように汚染してしまうことです。
風が吹けば花粉が飛び、ハチが花粉を受粉させると私達は止めようがありません。
そうするとこれまでの多様性があった私達の種が徐々に単一の遺伝子組み換えやゲノムへと変わっていってしまい、種の多様性が失われてしまうのです。これはゆゆしき問題だと思います。
そしてそれはパテントが付いているから「あなた私の所から盗みましたね。それを生産しましたね」と言って3億円を生産法人が取られてしまうような状態になってしまうと本当にまずいと思います。

このような背景から今自然界が汚染されて奇形なものが増えています。ゲノム編集した野菜や生き物の映像もお見せしながらその問題点を考えて行きたいと思います。

残念ながら日本は栄養価が減ったカスのような遺伝子組み換えの承認件数が一番多いです。ヨーロッパではリスクを持っているものに関して、もしそれが安全か安全でないか分からないものに対しては、まずリスクがあるというカテゴリーに入れる方法を取っています。このやり方は素晴らしいと思います。

予防接種も昔、安全性が分かっていないのに、ウイルスやバクテリアを食い止める花形のように扱われていました。しかし後に多くの子供たちが自閉症やADDHになって初めて予防接種と言うのはおかしいんじゃないかと人々がその危険性に対して声をあげるようになったのです。
食についてもいずれ同じような事が起こると思います。この犠牲になるのは赤ちゃんや子供達ですから、そうなる前に私達大人一人一人が考えて行動して行く必要があるのです。

私たち日本人が持っているすごいものとは何でしょうか。
江戸時代、夏の暑さで多くの人々が亡くなった時に甘酒が多くの人を救ったそうです。
またその時に「甘酒は人類を救う大事なものであるから値段を高くしてはならない」という条例を江戸幕府が出したそうです。素晴らしいですね。
また醤油や味噌は肉を摂らない日本人にはタンパク質を与え、体を構成するために必要な必須アミノ酸がまんべんなくあるという優れものです。

このような昔から重宝された伝統食は今の私達にとってもとても大切なものになると思います。
豊受ではその「伝統食が健康を作る、そしてその食の元は伝統的な農業に戻すこと」をモットーとして麹甘酒や酵素、出汁、梅干し、味噌、醤油などの発酵物を作っています。発酵食品は私達にとって欠かせないものです。
そしてこれらは天然の抗生物質ですし、天然の点滴です。
農業も落ち葉たい肥を江戸時代の農業に戻しています。種はなるべく自家採取のものを使っています。
先人の知恵を取り戻し、心も体もどんどん健康になり、幸せに生きて行きましょう。
9/21 シンポジウムではこのようなお話をして行きたいと思います。皆様ぜひお集まりください。