「今、食が危ない!」自然農の復興

近年、遺伝子組み換え、ゲノム編集、放射線照射など、遺伝子DNAを傷つけることによる品種改良が盛んに行われています。しかし、生物というものは、環境との膨大な相互作用の中で役割をもち、特殊化していった歴史があり、その膨大な歴史を保存しているのが遺伝子です。
ですから、遺伝子は、命そのものであると同時に、地球環境の一部なのです。その遺伝子を破壊することは、地球環境を破壊しているのと同じ、とても不自然なことなのです。
かけがえのない命に対して、大量の放射線を照射し遺伝子を破壊したり、よその遺伝子を勝手に埋め込んで遺伝子組み換えをしたり、特定の遺伝子を勝手にゲノム編集して破壊する行為は、命に対する冒涜です。

膨大な時間をかけて、小松菜は小松菜になり、トマトはトマトになり、コオロギはコオロギになったのであり、それぞれが完璧な存在であるのに、その完璧な存在の遺伝子を破壊してしまったら、不完全なものにならざるを得ません。
しかし、このようなことが起こるのは、私たち一人一人が、自然に対する畏敬の念、植物・作物に対する感謝の念、食に対する関心と感謝の念が失われてしまった結果ではないかと思います。

ですから、解決策も私たち一人一人が、自然や作物、食べるものに感謝と尊敬の気持ちをもち、何が自然で何が不自然なのかを考え、不自然なものは選択しないということを意識して行動することだと思います。

日本豊受自然農株式会社代表
第15回日本の農業と食を考えるシンポジウム 大会長
由井寅子

▼(参考動画 TPP種子法廃止違憲訴訟 一審判決報告集会動画リンク)
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