成瀬一夫氏
(環境農業新聞社 代表取締役)
第2回環境と農業シンポジウムの開催にあたり一言応援メッセージを述べさせ頂きます。
私は農薬・化学肥料を一切使わず、安心・安全で美味しい農産物を生産するという姿勢に注目しております。しかも日本農業再生について「自然農法」を提唱されていることに敬服しております。
由井寅子代表の「食原病」という言葉を全国の医者の方々に知って頂きたい。それだけ危険なものを口にしております。農薬漬け、防腐剤、添加材、遺伝子組み換え等々、食べるものがないのではないかというような状況にあります。それに放射能汚染、中国からのPM2・5という大気汚染。水も周りの河川、湖などを見ても綺麗なところはありません。このままだと人間50年生きることができるのかと心配しております。新聞読者から「焼き肉が好きでよく食べるが、発がん物質を塗っている肉が多く、そのため自分自身が直腸ガンになった。病院で切り取ったが抗がん剤は打ちたくない。転移する危険性があるので、新聞に掲載されているホメオパシー療法を紹介してもらいたい」などといった問合せも最近多くなってきております。
私は全国各地に出かけ農業生産現場を見てきました。玉ねぎの農薬回数が20回超えた、トマト栽培で10数回農薬を撒く、おコメも同様。農家に行くと作物ごとの農薬カレンダーがあるほどであります。硝酸態窒素含有量も多く、ほうれん草を食べて力もくもくというポパイというテレビ漫画を御存知と思いますが、ほうれん草は特に硝酸態窒素の含有量が多く、多くの子供が亡くなったため米国ではこのテレビ漫画の配信を中止しております。
私は、このままの農業でいいのだろうかと疑問を感じ、10数年前に「環境農業新聞」を立ち上げた次第です。一昨年に日本記者クラブでホメオパシーについて語る由井寅子会長と出会い、さらに農業生産法人日本豊受自然農を設立したという話を聞き、現場を見せて頂きました。由井会長が畑であちこちの農産物をもぎってモリモリ食べる姿に美味しそうだ。元気だな。すごいパワーだ。女性でこんなに元気な方を見るのは初めてかな、と思うのは私だけではないと思います。
農作業は大変重労働ですが、日本豊受自然農の農場で働く人々はいつも明るく生き生きしております。そこには由井寅子代表の期待を一心に受け、多くの方からの「美味しい」「ありがとう」などと言った感謝の気持ちに応えるという姿勢が見てとれます。
由井寅子会長や統合医療の中心になってもいいような「ホメオパシー療法」に対して厳しい見かたがあるようですが、私が好きな言葉であります作家の武者小路実篤が言う「見るもよし、見ざるもよし、されど我はさくなり」の気持ちで頑張って頂きたいと思います。これからも豊受自然農、ホメオパシーを応援していきます。
▼NPO法人元氣農業開発機構常務理事
URL:http://genkinougyou.asia/index.html
▼豊受自然農の取り組み、大会長の年頭所感が
環境農業新聞新年号に掲載されました。
http://www.sympo.toyouke.com/news/media/images/20130113.jpg