洞爺の農場は2007年からスタートし、当初から種は命の源、大自然の営みということで、種取りをしながら繋げていくという持続可能な農業を目指して続けてきました。
ステラミニトマトの種を蒔き、収穫から種取りまでの流れをスライドを用いて説明されました。
種からトマト育て、種を採ることで淘汰され、選抜してきた性質、葉が大きく草勢があり、病気になりにくくて実が割れにくく、甘く 美味しいというのが固定化してきました。これは農法ではなく種自身の力。
昔の農家はみな種をとり、皆で種を補うために種を融通し、交換していたが、見た目や大きさが揃って綺麗で甘く美味しいものに慣れて、それが基準になってしまうと、それを作るために、FIの種や農薬を使わざるを得ないという流れが普通となってしまった。しかし、最近はフードロスを無くそうと、多少見た目が悪かったり、規格外の大きさのものでも積極的に流通させようという動きにより、スーパーなどでも見かけるようになった。今こそ形や大きさが揃わなくても、安心安全で野菜本来の風味を備えている固定種、在来種のものが広がるチャンスである。
農家、家庭菜園でも、どれだけ自然な種を意識し、農業を行っていくかということが最も大事になってくると思います。と述べられました。
自然に生まれた命が、繋がっていくということを実感・認識するために自家採種ということが廃れずに広がっていけばいいと思います。と締めくくられました。
講演のアーカイブ動画は以下リンクをクリックするとご覧いただけます。(「午後の部」のボタンを押して、1時間03分39秒ぐらいから) https://stream.homoeopathy.ac/live/live20230603cartr456Ub6SPM/index3.php