3月21日 午後
自然派化粧品「生草花」発表会
午後の講演開始前、日本豊受自然農で開発された新しい自然派化粧品シリーズ「生草花」化粧水が由井寅子代表より紹介されました。現代では医原病、食原病だけでなく、化粧品毒が原因となる病気も発生しています。日本豊受自然農では、そのような化粧品毒をなるべく取り入れることのないよう、原料となる野菜・ハーブから洞爺・函南の自社農場で生産した、中身の見える自然派化粧品の開発に取り組んでいます。今回の「生草花」シリーズ化粧水は、記念すべきその第1弾であり、今年春夏にかけて新たな生草花シリーズが誕生する予定とのことでした。これからの展開に、ぜひご注目いただきたいと思います。
奥敬子
父親との問題が解決する事で、自分の女性性を認める事ができ、月経不順が改善したケース
大阪本部センタの奥敬子ホメオパスからは、ホメオパシーによって、インナーチャイルドが癒えたことで、症状が改善したケースが発表されました。
インナーチャイルドとは、幼少期に作られた未解決の感情です。ホメオパスとの相談会を重ねていくうち、クライアント自身が幼少期から積み重なってきた父親に対する怒りに気づき、この怒りを父親本人に打ち明けることで、お互いに和解できたとのこと。すると、自分自身の女性性を受け入れることができ、初めて薬に頼らず、生理不順が改善したケースです。
レメディーによって、クライアントが自身の中のインナーチャイルドに気づき、そして、父親との関係を改善したことが、自分の女性性を認めることに繋がっていった、素晴らしいケース発表でした。
高田乃梨子
尖った物で刺したい衝動が水銀やアルミニウムのレメディーで改善したケース
名古屋本部センタの高田乃梨子ホメオパスからは、8歳男児の攻撃性が、レメディーによって改善したケースについて発表されました。
クライアントの攻撃性には「尖った物で他人を刺す」という際立った特徴がありました。ホメオパシー診断では、クライアントの精神的な特徴が、レメディーを選択する上での大きな手掛かりとなる場合もあります。選択されたレメディーは、アルミニウムや水銀の害を示すものでした。これらの重金属が、身体のみならず、精神にも大きな影響を与えていることが明らかになりました。
レメディーを摂ることによって、尖った物で他人を刺す傾向はなくなり、卵アレルギーや慢性的な鼻炎などの症状も大きく改善したとのこと。とても興味深い内容でした。
新城英一
全身の激しい筋肉痛(筋膜性疼痛症候群)が過度な精神的緊張と共に改善したケース
新城英一ホメオパスの発表は、現代医学でもなかなか治療が難しい、全身の激しい筋肉痛、パニック障害、電磁波過敏症(すべて1人のクライアントの症状)が改善したケースです。筋肉痛が激しくなる前、家庭内でトラブルがあったことから、このことが痛みの原因ではないかと推測。それに合うレメディーを摂ってもらったところ、パニック障害や筋肉痛が改善する方向へ向かっていったとのことです。
レメディー選択の決め手となったのは「電気の火花によるような痛み」「火鉢を押しつけられ焼かれているような感じ」など、クライアントが口にした特徴的な痛みでした。このように、ホメオパシーでは、どのような痛みなのか細かく分析することで、レメディーを選択し、症状改善に生かすことができる療法です。また、潜在意識の問題によって現れた肉体症状を改善するホメオパシーは、魂・心・体の三位一体を癒すものであることがよく理解できる発表でした。
由井寅子
「食原病など難病を克服するために!人、動物、植物、環境へのホメオパシーの可能性」~Zen(禅)ホメオパシーメソッドでの症例発表~
2日にわたるシンポジウムの最後は、由井寅子大会長による、締めの発表で、ホメオパシーの治癒の可能性、多方面へのホメオパシー応用の可能性を体感することができる発表となりました。 病気の原因には、医原病、環境病、食原病など、様々なものがあります。話題になっているPM2.5、農薬散布、水質・土壌汚染、食品添加物、遺伝子組み換え食品など、身近にあふれるリスクを、一つ一つわかりやすく説明されました。
そして、環境毒が原因と思われるケースが次々と発表されました。農薬の害と思われるシェーグレン症候群の男性、母親の化粧品の害と思われる脊髄性筋委縮症の女児、母親のホルモン剤の害と思われる発達障害の男児、放射線の害と思われる電磁波過敏症の女性など…これらの難病のケースで、レメディーを摂った後から大きく改善していく様子が、映像によって映し出されました。「ホメオパシーは自己治癒力を触発し、自分らしさを取り戻す療法。リスクに対抗していくためには、日和見主義ではなく、国民一人一人が声を上げていくことが必要だ」と、力強く訴えていらっしゃいました。参加された方々の心に響く講演となりました。
パネルディスカッション
「日本の食と種は大丈夫か」Part 2
1日目に引き続き、由井寅子大会長と来賓の方々を中心とした、パネルディスカッションが開かれました。
TPPや食の問題を巡り、私たちにできること、私たちがすべきことについて、熱く議論されました。
本日のパネルディスカッション参加者
・川田薫先生(川田研究所代表 理学博士)
・大下伸悦先生(グリーン・オーナー倶楽部(GOP)主宰)
・安部芳裕先生(プロジェクト99% 代表)
・笹木眞理子先生(JPHMA認定ホメオパス、獣医師)
・由井寅子大会長(農業生産法人 日本豊受自然農株式会社 代表・農民)
■安部先生
日本人の多くが不平等とわかっていながら、不平等条約を受けてしまう背景には、安全保障の問題がある。しかし、安全保障の根底にある日米安保条約は、決してアメリカが日本を守るための法律ではない。これは日本人の多くが勘違いしている。これは、メディアだけでなく、戦後一貫して嘘で塗り固めてきた政府、官僚も決して本当のことを言わなかったからだ。
TPPは経済格差を作りだし、戦争をしたいという人達が構築しようとしているもの。しかし、ほとんどの人は、自分で情報を探さず、メディアを信じ込んでいるため、そのことを知らない。自民党の議員もTPPに無条件に賛成したわけではなく、「ISD条項は合意しない」など6つの条件が認められた場合と限定しているし、まだ日本は、TPP交渉への参加を表明した段階であり、TPPへの参加を認められたわけでもない。ひっくり返すことはまだできる。
アメリカというのは民主主義が建前の国なので、民意が反対、といえば口を出せなくなる。たとえばフィリピンでは、国民が米軍基地不要と声を上げたので、アメリカはフィリピンから撤退した。声を上げれば可能性はある。前回の選挙では自民党は大勝したが、実際の獲得票は減っている。40%もの人が選挙に行かなかった。その人たちに選挙に行ってもらえばよい。タウンミーティングを開催したときには必ずなぜ選挙に行かなかったかを聞いているが、「行ったことがないからわからない」など些細な理由が多い。そこを押してあげれば人を動かすことが出来る。TPPについては、影響の及ぶ範囲が広いので、そのものに関心がなくても、その人に関係のある分野について話しをすれば興味を持つ。とにかく地道なPR活動を行うことが大切。
■川田先生
私たちは、最後の選択を迫られているように思う。「どんな状況になっても、家族を守る決意があるかどうか。」だ。日本人には、危機的な状況でも、豊かな生き方ができる知恵がある。大下先生の話にあったように、若者と一緒に未来を築いていきたい。私は年寄りだがまだまだやれる。日本の文化の力は、まだまだある。信念と希望に基づいて生きていく。これが世界や日本の指針になっていくのではないかと思う。神様がいるかいないかではなく、私たち自身の決意が問われているのだと思う。まずは、自分がやってみる、スタンスですすめていきたい。求めがあった場合、必要な方にはその情報を提供していきたい。
■大下先生
神は仕組み、法則なので何もしない。一人一人が何を求めてどういう行動をするかを実現させるだけ。神が何かをしてくれるのではない。自分が何をするかだ。TPPの欺瞞に気づいた人たちが立ち上がっている。何人集まるかではない。このように場を持って発信し続けることが重要。そして自分がどう動くかが問われている。
しかし、ほとんどの人は気づいていない。新聞やテレビという受動的な情報源を正しいと信じている。新聞やテレビは、不安なニュースや娯楽を一方的に流すばかりで、本当の情報が入ってくる余地はない。逆にインターネットは、自ら選択して情報を得るものであり、そこには創造性もある。新聞やテレビは依存。インターネットは選択・創造。私たちはそこに気がつかなければならない。若い人達ならまだ変われる。できるところから始める必要がある。インターネットをしている人は、依存していないから強い。テレビや新聞の犯罪のニュースで、朝から1日が不安・否定から始まるのか、肯定・愛からはじめるのか。この違いは大きい。悲観は全く要らない。悲観すると実現してしまうから。思ったことは現実化する。
■笹木先生
私たちはまだまだ頑張らなければならない。この2日、カルチャーショックばかり。事態は、ここまで来ているのかと。私たちができることをしたい。TPPが話題になったら「マイナスやで」ってちょっと言うのでもいいと思う。そして選挙に行かなければならないと思う。人間を相手にする医者には、ワクチン打たなくていいという人はいるが、獣医にはまだまだいない。私たちの力を積みかさねていかなければならないと思う。
■由井大会長
環境問題、予防接種、米軍基地は、国民が気づけば、おのずと消えていくのだと思う。ハーネマンは「無知こそ罪だ」と言った。むやみに信じるのではなく考えなければならない。私は、このように生きたいと思ったら、それを実践する。動くには、意欲と、情熱と、お金が必要。ボランティアだけではなかなかうまくいかない。だからシンポジウムを開いている。最初、皆は、由井寅子が何をしているのかわかってくれなくても、だんだん由井寅子がしたいことがわかってくると思う。そして、いろいろな事実を見ながら、自分で考えることが大切。
福島の人が「備えあれば憂いなしということは知っていたけど、そんなことはないだろうと多くの人が思っていた」と言った。だから、常に備えることは、無駄ではない。スイスは核シェルター普及率が100%。日本は0.1%もないのだ。まず、自分でプランターに種をまくことからはじめよう。私たちには、こうして生きたいと言う権利があると思う。そして実行していったらいいと思う。皆さん、今日は、ありがとうございました。
閉会の挨拶・閉会式
パネルディスカッション終了後、由井大会長、JPHMAホメオパスを中心に、全員で「ホメオパスの歌」を合唱して、大いに盛り上がった後、由井大会長から、今回のシンポジウムの締めの言葉をいただきました。
「私はこれから福岡に行き講演します。福岡にいる難病の患者のために、特に子供たちのためにやっていきたい。親たちの無知によって病気になった子供たちのために。でも、親たちを責めることはできない。親たちのために、子供たちのために、明るく前向きに取り組んでいきたいと思う。皆さん、2日間、本当にありがとうございました。」と話され、2日間の充実したシンポジウムは幕を閉じました。