3月21日 午前
昨日に引き続き、シンポジウム2日目が開催されました。平日にも関わらず、メイン会場はもちろんサテライト会場にも多くの方々にご来場いただき、皆様の食の安全に対する関心の深さが伝わってきました。
国歌斉唱・大会一日目のダイジェストDVD上映
本日の開会に先立ち、昨日と同様に国家斉唱が行われ、参加者が一つとなり、会場は清澄な空気に包まれました。
その後、第1日目の模様を簡潔にまとめた映像が上映されました。メイン会場の各ブースにおいて、来場者が興味深く、豊受自然農で育った作物などを手に取っている様子や、来賓の講演者や発表者のダイジェスト映像も上映され、農と種に関する凝縮された素晴らしい発表内容だったことが思い起こされました。
開会のあいさつ
次に、由井寅子大会長が本日の開会のご挨拶をされました。昨日と今日の寒暖差で風邪を引かれた由井大会長でしたが、バイタルフォースが刺激され、自己治癒力が高まるので風邪を引くことは必要であること。現代の日本では食が軽んじられ、不自然な食べ物で溢れているので、自分の体の声を聞き、自然な物を食べ、自然な体・心を取り戻す必要があること。また、化学肥料や農薬を買う今の農業のやり方では、お金が掛かって食べていけないので、より良い農業を若者に引き継いでいくことが大切であることを話されました。そして、「本日の発表も興味深いので、楽しみに聞き、自然に生きるとは何か今一度考え、人生に喜びを持って生きていきましょう。」という言葉で締めくくりました。
地球が会場を回る
大会長挨拶後、恒例である地球儀回しが行われ、来場者の方々は、昨日にもまして楽しそうに力強く、地球儀を跳ね上げていました。
そして、由井大会長が「よーっ」」という掛け声とともに、発表のスタートを告げる太鼓を高らかに打ち鳴らし、第2日目の開会となりました。
東昭史
「農耕地の植物とフラワーエッセンス」
第2日目の始まりとして、フラワーエッセンス実践家 東昭史先生が発表されました。 農耕地では、作物以外の植物は「耕地雑草」として扱われます。しかし、このような「雑草」の中には、人間の心を癒すフラワーエッセンス(FE)の基となる植物がたくさんあります。
フラワーエッセンスは、花の「いのち」を水に転写して作られるという作り方を通して、FEに原物質が存在しないにも関わらず人間の心に作用するということが紹介されました。これは、ホメオパシーのレメディーと大変よく似ているとのこと。今回の発表では、数多くのFEからスピードウェル(オオイヌノフグリ)とレッサースティッチウォート(ハコベの仲間)が紹介され、それぞれの植物の持つ性質と、同じような性質の人間に作用するとのこと。とても不思議で興味深い内容でフラワーエッセンスの可能性を感じました。
大下伸悦
「子供達に残すべき食、農、いのちの姿を守り伝える/在来種・種バンク運動」
グリーンオーナー倶楽部主宰の大下伸悦先生は、耕作放棄地を農地として甦らせる運動に取り組んでいるとのことです。
このような農地では、種や農薬の購入でお金のかかる「資本主義農法」ではなく、資本を掛けない自然農が行われており、こうした自然農は、国策として世界中に広がっているそうです。 「これからの日本を担う若者、企業で心身を病んだ労働者、うつ病患者に、太陽を浴び、土に触れる自然農を勧めたい」「この国のオーナーは、私たちひとりひとり。プライドと使命を持って、農地を蘇らせましょう」と大下先生は、力強くおっしゃいました。
夢でなくこのことが現実になるプロジェクトを始めますということで、その具体的な裏付けとなる技術や取組みを次々と紹介されました。そして、ホメオパシーは、言霊にもつながる素晴しいもので、今回一番楽しみにしてきたのが、ホメオパスの症例発表だということ。そして、今回のブースで一番楽しみだった買い物は豊受自然農の自家採種の種であるよいうことも話されました。
安部芳裕
「知られざるTPPの真実」
サスティナブル研究所所長の安部先生は、先日、阿部首相が参加表明したTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)について発表されました。TPPに至る経緯や、TPPに参加する日本の国民生活はどのように変わるのか、余り知られていないTPPの本当の内容がどんなものなのか、具体的なデータや図解を示して、わかりやすく説明されました。TPPは秘密協定であり、アメリカの議員でさえ、ほとんどが中身を見ることができないとのこと。一方、600社の多国籍企業が、その情報にアクセスでき、改訂にもかかわれるということです。特にISD条項は、日本の国家主権より、アメリカ企業が要望が上にくるという、大変な不平等条約である実態も、明らかにされました。
マスメディアも、TPPのほんの一部のことしか、伝えていないということ。
私たちの命を守ることにもつながる食の安全、日本の農業、日本人の職、資産、主権などを守るために、TPP参加が、本当に日本のためになるのか、今一度考慮されるべきであると思いました。
秦昭二
愛をもって子供を慈しむ保育園での保育実践報告
日本ホメオパシー医学協会(JPHMA)理事でもある秦昭二ホメオパスは、ご自身が園長を務める保育園で実践している教育について発表されました。
乳幼児期は、目に見えない「根」を育てる大切な時期。生の楽器や生の声による演奏会、無農薬野菜や無添加食品を使った昼食、雑巾がけ、泥んこ遊びや川遊び、畑作りなど、生の実体験が身体的・知的発達のために重要とのことです。子供たちの「生きる力を育ててていく」という強い理念を感じました。
また、秦ホメオパスのご長男のケースが発表され、四肢が麻痺して、成長しても動くことも喋ることもできないと言われていたご長男でしたが、保育園での体験を通じて、自力で立ち上がれるまでになった時、大きな感動が湧き起った体験も話されました。た。ちなみに、保育園のそばには、ホメオパシーセンターもあり、「ホメオパシービレッジ」の実現に向けて、日々取り組まれているとのことでした。
上田尚美
長年続いた夜尿が改善したケース
上田尚美ホメオパスの発表は、長年の夜尿症の女児のケースです。女児の母親が妊娠中、精神的にいろいろと負担を感じていたこと、女児自身にも恐怖感や甘える傾向があったことから、ホメオパシーで、身体面だけではなく、精神面にも対処する必要があると感じたそうです。
また、母親は、女児の夜尿が一時的に良くなると、すぐにレメディーを止めてしまうので、母親の問題に対応することも必要だと考え、ホメオパシーをメインに使いながら、母親の要望にきめ細かく応え、女児の長年の夜尿がかなり改善したとのことです。
上田ホメオパスとクライントである女児とその母親「3人4脚で」しっかりと向き合っている様子が伝わってきました。
笹木眞理子
血尿にホメオパシーを使用した動物のケース
獣医師でもある笹木眞理子ホメオパスからは、犬の血尿のケースが発表されました。 犬の血尿の3ケースがわかりやすく比較されていて、レメディーで改善できるケース・難しいケースが明確にわかる内容でした。
血尿の場合、どの部位からの出血なのか、ほかの臓器は損傷していないか、レメディーの選択のためにも確定診断が重要です。結石が詰まって排尿困難になっている場合は、緊急を要するため、病院に行く必要もあります。そのような場合でなければ、ホメオパシーがかなり有効であったということです。