印鑰 智哉(いんやく ともや)

世界の食問題研究家

日本、ブラジルのNGO、オルター・トレード・ジャパン政策室室長を経て、現在フリーの立場で世界の食の問題を追う。特に遺伝子組み換え問題については5カ国(日本、韓国、フィリピン、ブラジル、パラグアイ)で講演。ドキュメンタリー映画『遺伝子組み換えルーレット』日本語版企画・監訳。アマゾンの持続的発展に関する共著『抵抗と創造のアマゾン-持続的な開発と民衆の運動』(現代企画室刊)

『変わり始めた世界の食、そして日本の現在』

今、世界で食をめぐる動きに大きな変化が生まれ始めています。そして食はわたしたちの健康だけでなく、気候変動などグローバルな環境と深い関係にあることが理解されはじめ、食のシステムを取り戻そうとする大きなムーブメントが生まれつつあります。日本の伝統的な食が持つ価値が再評価される時代が来ているといえるでしょう。しかし、今の日本で優勢なのはそれを消滅させるような動きです。種子法廃止、市場法廃止、さらには農薬の大幅規制緩和。どうこの動きをよい方向に変えていけるか考えていきたいと思います。